
やあピリカ、どうでしょうか最近は。

元気なのかな?

表情が冴えないね。

理由は当然このイワンの存在である。

今回のことで試されているのはイワンも同じである。 彼の男としての器量が改めて試される日が到来している。

ピリカとイワンの同居が始まっている。 数日前かららしい。
飼育展示場の隅のほうでイワンから「避難」しているピリアの表情
そのピリカの近くに、いつのまにか迷い込んできたウサギちゃん。

なんとイワンがそのウサギに突進した! 絶対絶命のウサギちゃん!

容赦なく襲いかかるイワン。

とうとうイワンはウサギちゃんを獲物にしてしまった! でもねえイワン、通常はこういうケースはホッキョクグマは小動物なんか追わないものだよ。 あのメンシコフのそばにやはり小動物が迷い込んできたのを見たことがあるけど、メンシコフは相手にもしなかった。 堂々と無視していたよ。

イワンがウサギを捕まえる場面を見ていたピリカだが淡々として表情が変わるということはなかった。

ピリカは今までララお母さんも含めていろいろな雌のホッキョクグマと同居してきた。

しかし今回はこのイワンという雄との同居である。

ただし旭山動物園も今年一気にピリカの繁殖を狙うということは毛頭考えていないと思われる。試験的同居という域を出ないように感じられるからだ。 今年に関しては、やはりピリカを一度雄と同居させてみてその様子を探りたいというのがこの同居の意図であろうし、そうすることによってピリカの雌としての自覚を目覚めさせようということなのだろう。旭山動物園もかなり周到で慎重な姿勢でピリカの繁殖に臨んでいるように思う。 欧州やロシアの動物園ならば、もっと果敢で俊敏なやり方で取り組み、旭山動物園のような穏便なやり方は取らないと思う。彼らはホッキョクグマを甘やかさないのだ。これは別に旭山動物園がピリカを甘やかせているという意味で言うのではない。 いかんせんここではイワンは3頭の雌の相手をせねばならず、今すぐピリカを繁殖の「最前線」に立たせるというわけにもいかないという事情があると理解すべきなのだろう。

イワンが室内に収容されるのを見ているピリカ。
イワンが収容されたあと、安心して飼育展示場を走り回るピリカ。
ピリカにとっては今回の同居は今まででの最大の試練かもしれないが、そう過度に心配する必要はないだろう。 ここは欧州やロシアではない。日本には日本流の穏健なやり方というものがあるだろうと思うからだ。
Nikon D5100
シグマ 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
(May.26 2012 @旭山動物園)