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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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横浜・ズーラシアのチロが妊娠するか?

しろくま狂の地元の横浜ズーラシアのチロに懐妊の兆候があるとの4月14日付けの神奈川新聞のニュースが流れてきました。(以下に、記録用に記事をコピーします。)
>絶滅が危惧(きぐ)されているホッキョクグマの繁殖に、よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区上白根町)が取り組んでいる。11回目のチャレンジとなる今年も、雌のクマに妊娠の兆しが確認された。担当者は「今回こそ」と期待を寄せている。同園のホッキョクグマは、雄の「ジャンブイ」(17歳)と雌の「チロ」(19歳)の2頭。1999年の開園以来のコンビだが、子どもはまだいない。ホッキョクグマの繁殖期は1~5月ごろ。同園では毎年1月末ごろから2頭を同居させて繁殖を促している。その際、「月に1度の雌の発情が見られなくなれば、交尾が成功して妊娠したと判断している」という。今年は2月初旬以降、発情の様子が確認されていない。しかし、ホッキョクグマの体には「着床遅延」というシステムが備わっており、夏の間は子宮内で受精卵の成長が止まる。そのため、本当に妊娠したかどうかは「秋まで全く分からない」と飼育担当者。チロは体重約200キロ。赤ちゃんは600グラムほどで生まれるので、外見からも判別がつかない。また、受精したとしても、栄養状態次第では流産してしまうこともある。飼育担当者の大須賀佳奈さん(24)は「チロはすでに高齢。もし子どもを授かればこんなにうれしいことはない。できる限りサポートしていきたい」と話し、温かく見守っている。 

もし本当ならば、以下の2つのことを意味します。19歳で妊娠・出産したならば、今までなんとなく、さほどの根拠もなくホッキョクグマ界でささやかれていた「雌のホッキョクグマは十台半ばになっても妊娠しないなら、もうそれ以上の年齢での妊娠・出産はない。」というような説に対する強力な反証になるということです。最近の例では、以前御紹介しましたが、オランダ・ロッテルダムの動物園から、それまで出産経験の無いまま19歳になったターニャがEAZAの繁殖計画からはずされて、新たなパートナーを与えられないままウィーンのシェーンブルン動物園に送られてしまったということがありました。今回のチロが19歳で妊娠・出産したとそれば、旭山動物園に移動したサツキちゃんにもまだまだ十分に可能性があるということを意味します。ズーラシアのチロの件はこれから注目して情報を収集したいと思います。

でも上記のニュース、ちょっと不可解な気がします。「本当に妊娠したかどうかは『秋まで全く分からない』」と動物園の担当者が発言しているわけですから、何故今の段階でここまでの記事が書けるんでしょうねえ....。さらに、「月に1度の雌の発情が見られなくなれば、交尾が成功して妊娠したと判断している」と動物園担当者は言っていますが、これは少々違うと思いますが...。 この記事、明らかにフライングであるだけでなく、内容についての正確性にも疑問を感じざるを得ません。相当に問題のある記事だと思われます。

*(後記)なるほど、飼育員さんのブログに3日の段階で、すでに記事になっていますね。 でも、これだけでは期待を抱かせる「可能性」とまでも言えるのかどうかは疑問と思われます。
by polarbearmaniac | 2010-04-14 13:14 | Polarbearology

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