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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フロッケの旅立ち、アンティーブの「碧」と「青」の世界へ...

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Photo(C)DDP.de
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Photo(C)DDP.de
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Photo(C)DPA

南フランスのアンティーブのマリンランド(Marineland)に移動となるドイツ・ニュルンベルク動物園のフロッケ(何を今更ですが人工哺育で育てられたフロッケについては、この記事をご参照下さい)ですが、その移動日のスケジュールについては「秘密のベール」に包まれているようです。情報も錯綜しているようです。 いくつかのマスコミは、もうフロッケは南フランスに移動中であるなどと推測していますが、15日(木曜日)の段階ではニュルンベルク動物園側は「まだこの動物園にいます。」と言っているようです。このような隠密行動をさせなければマスコミの取材のストレスからフロッケ、そして同時期に移動となるラスプーチンを解放してやれないだろうという当事者たちの配慮のようです。札幌でイコロやキロルとのお別れ会を体験した私たちにしてみれば、こうして移動のスケジュールが発表されないまま、いつのまにか移動している...という状況は理解しにくいですね。もし札幌で今回のフロッケのようなことをやれば非難轟轟でしょう。まあともかく、この記事をアップした頃になってフロッケの南フランス到着のニュースがすでに流れているかもしれません。

南フランス・コートダジュールのアンティーブ(Antibes)ですが、あのあたりに旅行された経験がおありの方には、ピカソ美術館に入られた方も多いのではないでしょうか。実はコートダジュールは私も大好きな場所で、欧州駐在時代は顧客のアテンドでも訪れましたし、その後は今まで何回もあのあたりをぶらぶら旅行しています。ニース、モナコ、カンヌ、サントロペ、アンティーブ、マントン、その他いくつもある小さな街の数々...。 6~8月の観光シーズンではなく、観光客の喧騒の去った9月下旬から2月頃までの観光客の少ない季節に、このあたりを旅するのが素晴らしいのです。特に冬のコートダジュールの海岸は本当に最高です。「旅の快感」ここにありという感じです。アンティーブ...実はピカソもさることながら、あの地が終焉の場所であったロシア・サンクトペテルブルクの貴族の家に生まれた夭折の天才ロシア人画家、ニコラ・ド・スタールの足跡を訪ねて歩いた旅は非常に印象的で思い出が深いです。

フロッケの旅立ち、アンティーブの「碧」と「青」の世界へ..._a0151913_17462212.jpg彼はこのアンティーブで41歳の若さで自らの命を絶ったのです。一番下の映像で、ニコラ・ド・スタールの描いた作品の何枚かを素敵な音楽と一緒にご覧になってみてください。映像ではあまりよく味わえませんが、彼の描いた青は本当に素晴らしいです。特に最晩年の青は、コートダジュールの海の碧さに彼の生まれたロシア・サンクトペテルブルクでの幼年期の雪の冬景色の記憶...この心象風景を重ね合わせたものでしょう。コートダジュールの海の碧さと「雪片」のフロッケ、この組み合わせはまさにニコラ・ド・スタールの世界です。フロッケというホッキョクグマは私にとってはアンティーブという土地にぴったりのイメージで重なります。近いうちにまだ是非コートダジュールを旅行したいです。その際にはまたアンティーブに立ち寄り、今度はフロッケとラスプーチンにも対面したいと願っています。
フロッケの旅立ち、アンティーブの「碧」と「青」の世界へ..._a0151913_17484423.jpg


by polarbearmaniac | 2010-04-25 09:00 | Polarbearology

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