街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える

a0151913_2354732.jpg
ナヌーク Photo(C)Cochrane Polar Bear Habitat

カナダ・オンタリオ州のコクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村 (Polar Bear Conservation and Educational Habitat and Heritage Village)で飼育されていた30歳になる雄のナヌークが健康の悪化により23日、安楽死という方法によって亡くなりました。

ナヌークは1982年、彼が生後約12か月の時にカナダ極北のコーンウォリス島で野生で捕獲されました。母親は殺されてしまったそうです(多分イヌイットのホッキョクグマ猟でしょう)。 その後いくつかの施設を転々として飼育されたそうですが、ある一つの施設で複数の人間から虐待に近いような扱いを受けたために精神的に不安定となり、攻撃的な性格になってしまったそうです。 そして2004年からこのコクレーンの施設で飼育されていましたが、彼はこの施設に安住の地を見出し、性格的にも温和なホッキョクグマへと瞬時に変わったのでした。彼はこのコクレーンでナショナル・ジオグラフィック (National Geographic) などの出版物に登場したりして有名になったそうです。 飼育員さんに言わせますと彼はスイカが欲しいときには飼育員さんの方をしっかりと見つめたそうです。本来はなかなか性格も良かったホッキョクグマのようで、飼育員さんも彼から多くのことを教わったと回想し、ナヌークの死を悼んでいます。 以下は亡きナヌークの映像です。



このコクレーンの施設は野生などのホッキョクグマの保護・更生施設であると同時に、一般での教育・啓蒙を目的として運営されている施設だそうで、扱う動物はホッキョクグマだけだそうです。このページを見ますと、なかなか広々とした施設ですね。

心よりナヌークの冥福を祈ります。

(旭川にて記す)

(*後記 - ナヌークのなかなか素晴らしい映像がありましたので追加しておきます。)



(資料)
Cochrane Polar Bear Habitat (A Sad Farewell) (Current Bears - Nanook)
Cochrane Times Post (Mar.25 2011)
by polarbearmaniac | 2011-03-26 09:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ウクライナ・ムィコラーイウ動..
at 2018-01-17 01:30
ドイツ・ゲルゼンキルヘン動物..
at 2018-01-17 00:15
フランス・パルミール動物園の..
at 2018-01-16 00:15
ロシア・ペルミ動物園のホッキ..
at 2018-01-15 02:00
チェコ・ブルノ動物園のコーラ..
at 2018-01-14 00:30
アラスカで行われる赤外線を用..
at 2018-01-13 00:30
ロシア・イジェフスク動物園で..
at 2018-01-12 07:30
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2018-01-12 00:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2018-01-11 02:00
ロシア・ペンザ動物園のベルィ..
at 2018-01-11 00:15

以前の記事

2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag