街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダとカナダの施設のホッキョクグマ個体の交換が発表 ~ 遂に再開された北米・欧州間の個体交換

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フリーマス (カナダ・サンフェリシアン原生動物園) Photo(C)djib net
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ジェル (オランダ・ヌエネン、「動物帝国」) Photo(C)Dierenrijk Nuenen

オランダとカナダの施設でホッキョクグマの繁殖に向けて個体の交換が行われることが発表されました。それによりますと、オランダ・ヌエネンの「動物帝国」より5歳になった雄のジェルがカナダ・ケベック州のサンフェリシアン原生動物園に明日の火曜日に移動し、同園からは木曜日に7歳になる雌のフリーマスがオランダの「動物帝国」にやってくることになりました。オランダからカナダに移動になるジェルというのは以前、「最近のロシアとオランダでの三つ子の出産例 ~ ウスラーダとフギースの健闘」でご紹介しましたオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で2005年に三つ子で生まれた個体です。お母さんは荒業教育で有名なフギースです。ですからジェルはあのフリーダムの弟になるわけです。

とうとう北米と欧州との間でダイナミックな個体交換が行われる実例が出てきたわけです。日本はこうした欧米との繁殖目的の個体交換プランに本格的に参加できるようになるのはまだまだ先でしょう。日本でもっと多くの繁殖に成功し、そして施設の飼育環境の大幅な拡大・整備が行われたあとのことでしょう。多分10~20年先でしょうね。

(*追記)ジェルの生まれたオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園は私がつい先日訪れたばかりですが、ジェルのお母さんのフギースにも確かに会いました。写真を撮ろうとしましたが彼女が位置的に撮影に難しい場所で寝ていたため「後からフギースが動き出したら撮ればいいや。」と思っていたら、彼女は夕方比較的早い時間に寝室に入ってしまったそうで、とうとう彼女の写真に撮ることができませんでした。この下の映像は今まで何度かご紹介してきたフギースお母さんの荒技教育です。水に入りたがらなかった三つ子の一頭を欧州屈指の大物お母さんであるフギースはどうしたか、よくご覧ください。ですから何度も言いますようにホッキョクグマのお母さんの子育ては、お母さんによって全部違うのです。ここに写っている赤ちゃんがジェルなのかどうなのかはわかりません。私がホッキョクグマならば、間違ってもフギースお母さんからは生まれてきたくないですね。


(資料)
Eindhovens Dagblad (May 13 2011)
DagjeWeg.nl ‎(May 13 2011)
(過去関連投稿)
最近のロシアとオランダでの三つ子の出産例 ~ ウスラーダとフギースの健闘
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の情報発信力の質の高さ ~ 新しい時代の繁殖へ
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 24歳で出産の快挙!!
オランダ・ヌエネンの「動物帝国」で誕生の赤ちゃん、食害の犠牲に!
by polarbearmaniac | 2011-05-16 18:30 | Polarbearology

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