街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎

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Photo(C) 大江网

先月、「秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す! 」という投稿で、以前秋田県が購入予定だったと推定できるものの断念に至ったセルビア生まれの「幻の東欧の個体」が中国に突如、中国の江西省、南昌市の南昌海洋公園に忽然と現れたことを紹介いたしました。その後この個体の元気な様子が中国のマスコミ(昨日5月19日付 下記資料参照)によって報じられています。バベというこのセルビア生まれの雄の個体ですが、毎日牛肉を3キロ、豚肉を1キロほど食べるそうです。今回の報道でもバベの体重は約100キロだと書いてありますが、やはりかなり軽いですね。
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Photo(C) 大江网

さて.....その報じられた何枚かのバベの写真のうち、ちょっと気になるものがありました、この下の写真なのですが....もしかしてバベにはヒグマの血が少しだけ入っていませんか...? 他の写真だとそれがよくわからないのですが、この下の1枚の写真だけはそう見えますね。そうすると...これは父親と母親が誰かが問題になりますね。少なくとも現在パリッチ動物園で飼育されているビョルン・ハインリヒとシンバが両親ではない可能性が極めて強くなりましたね。何故この個体が欧州におけるホッキョクグマの誕生情報から欠落しているかがなんとなく理解できるような気もするのですが。そういえば秋田県が何年か前にホッキョクグマを購入しようとして現地にその個体を見に行ったらヒグマとの混血だったので断念したという話がありました(秋田県庁のこのページ参照)。バベはひょっとしてその時の個体と血のつながりでもあるのでしょうかね?
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Photo(C) 大江网

約20年前のユーゴ内戦の混乱時に当時のセルビア・モンテネグロ地域の動物園からホッキョクグマが山中に逃げ出したという話があります。そういった機会にヒグマとの混血が生じたという話を読んだことがあります。そうでもなければ、ホッキョクグマとヒグマの生息地の境界線近くにあるわけでもないセルビアにホッキョクグマとヒグマの混血が存在しているはずがありません。しかし、そういったヒグマとの混血が何故動物園にいたのかが不可解です。おっと、このバベに本当にヒグマの血が入っているのかどうかは100%断言できないですね。写真ではそう見えるということだけですが。いかなる事情であれ、バベには同情の念を禁じえません。彼がこれから果たして健康で生きていけるかどうかもよくわかりません。元気でいてほしいと思います。

(資料)
凤凰网 (May.19 2011)
秋田県庁公式Web 「県民の声」(Oct.16 2006)
(過去関連投稿)
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!

(*後記)この旧ユーゴスラヴィアにおけるホッキョクグマですが、調べ直してみましたらコソボの山中での目撃情報の話ですね。
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以下、Balkan Insightというニュースサイトの2009年5月11日の記述ですが、記録用にコピーしておきます。

11 May 2009
Polar Bear in Kosovo's Mountains?
A "polar bear" has been living in Jezerc mountains, near Ferizaj, south east Kosovo, for the past four years, it has been claimed.


The bear, which has been described as having grey fur, was spotted at the end of April by an inhabitant of a village in Ferizaj/Urosevac region.

The head of Hunter Association of Ferizaj/Urosevac, Isak Aliu, told Kosovo media that the bear has been sighted a number of times over the past four years. He said that the association has undertaken all necessary measures to protect the bear, adding that the Jezerc Mountains provides an abundant supply of food and water for wild animals.

He believes that the polar bear's fur has changed from white to grey because of a skin disease.

“We believe that the white bear could have come from Bosnia,” said Aliu, adding that the latest wars in the Balkans have forced many wild animals from the mountains and resulted in them escaping from zoos.
The area where the white bear lives has been declared a protected zone by the hunter’s association. “Hunting is prohibited in 1800 hectares since three years now,” reported the association.
(Reporting by Vjosa Musliu)

(資料)
BalkanInsight (May 11 2009)

by polarbearmaniac | 2011-05-20 09:00 | Polarbearology

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