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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園のウランゲリ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より

モスクワ動物園のウランゲリ、その日常の姿(1) ~ 遠征での映像より_a0151913_045574.jpg
ウランゲリ  (2011年9月23日撮影 於 モスクワ動物園)

これから何回かにわたって先日のロシア遠征の際に撮影したロシアの名ホッキョクグマ達の日常の映像をご紹介していきたいと思います。これらの映像はイベントに際して撮影されたものではなく、普段の彼らの普通の姿を撮ったものであり、その点において彼らの本当の姿に近いものだとお考え下さい。ですので映像においては、おもしろい姿が見られるというわけでは全くありませんのでその点もご承知置き下さい。

最初はモスクワ動物園のウランゲリです。ウランゲリについては過去何度もご紹介してきましたから今更付け加えることはありません。旭山動物園のイワンの父親という点で日本のホッキョクグマ界と繋がりがあります。




〔2011年9月22日撮影〕

ウランゲリは1990年生まれであり(推定)、翌年7月にロシア極北のウランゲリ島において野生で捕獲されました。1995年5月よりモスクワ動物園で飼育されており現在は雌のシモーナのパートナーとしてモスクワ動物園を支える雄の大黒柱としての存在です。このウランゲリとシモーナ(サンクトペテルブルクのウスラーダの長女でありペルミ動物園のアンデルマの孫)との間に誕生した第1子が旭山動物園で飼育されているイワンであることは以前の投稿でご紹介しています。

以前、「イワン/ゴーゴ兄弟説」が流布していた時代には、モスクワ動物園のウランゲリの第1子は必然的に姫路のホクトに当てられていたわけですが、その後モスクワ動物園の繁殖記録等からデータの訂正が行われた結果、旭川のイワンはモスクワ動物園で2000年11月20日に生まれた個体、すなわちシモーナとウランゲリの息子であることが完全に事実として確定した件はご承知の通りです。先日私は長い時間ウランゲリを観察していましたが旭山動物園のイワンは本当に父親のウランゲリに良く似ています。横顔、特に目と額の感じはウランゲリにそっくりです。その点、姫路のホクトは全くウランゲリには似ていません。ホクトの場合は彼の本当の母親であるアンデルマにも似ていませんから、顔だけでホクトが誰と血縁関係があるかはわからないわけですが、少なくともその点イワンは顔だけでもウランゲリとの血縁関係を明確に示しているように思われます。(続く)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ界の超エリート、イワン(旭山動物園)への期待(上) ~ エリート故のひ弱さか?
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by polarbearmaniac | 2011-10-11 20:30 | Polarbearology

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