街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・フロリダ州シーワールドのスノウ、脱毛治療のためにアリゾナ州のレイドパーク動物園へ移動決定

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デンバー動物園で人口哺育で育てられたクロンダイクとスノウの双子
Photo(C)Roberts Rinehart Publishers
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デンバー動物園時代のクロンダイクとスノウ  Photo(C)Denver Post

昨年12月に、アメリカ・アリゾナ州のツーソン(Tucson)にあるレイドパーク動物園(Reid Park Zoo)で、デンバー動物園生まれの雄のボリスが麻酔による副作用で死亡した件について投稿しています(過去関連投稿参照)。 さて、21日付けのアリゾナ・デイリースター紙の報道によりますと、今度このレイドパーク動物園にはフロリダ州オーランドのシーワールドから16歳の雌のスノウ(Snow)が11月に移動してくることが決定したそうです。

このスノウですが、やはりオーランドのシーワールドで飼育されている雄のクロンダイクとは双子の兄妹で、この双子はデンバー動物園で1994~5年に人工哺育によって育てられた有名な双子の1頭です。この人工哺育について当時はマスコミでも大変な話題だったそうで、写真集やグッズも相当な売り上げがあったそうです。この双子の人工哺育の様子についてデンバー動物園での実に貴重な映像がありますので以下で是非是非ご覧ください。





実はこの双子の1頭のスノウは幼少の頃から骨軟化症の傾向があって、最近では皮膚がただれ体毛が抜けたりなどもしているそうで抗炎症剤を使用した治療も行われているそうです。そのためスノウをアリゾナ州のレイドパーク動物園に移動させることにしたということですが、実はこのレイドパーク動物園で現在飼育されている雌のコービー(Kobe) が6年前にレイドパーク動物園にやってきた時も同じ脱毛症状だったものの、その後6年間レイドパーク動物園で飼育されているうちに完全に回復したそうで、どうもそれはアリゾナの気候が良い影響を与えたからだと考えられているそうです。アリゾナ州の日光と砂漠の乾燥した気候がそういったホッキョクグマの体毛が抜けるような病気の治癒に貢献したとは、なんとも皮肉なことです。そういった前例があるためにスノウをアリゾナ州のレイドパーク動物園に移動させて静養と治療に当たらせようという目的の今回の移動決定の理由だそうです。スノウの脱毛症状の治癒がうまくいくことを願っています。
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コービー Photo : Arizona Daily Star

その結果、現在レイドパーク動物園で飼育されている10歳の雌のコービー(Kobe) はピッツバーグ動物園に移動して、そこで雄のコーダとの間での繁殖を狙わせるそうです。この移動は例のアメリカ動物園・水族館協会の繁殖計画(Species Survival Plan)の一環としてのものとなるそうです。コービーもパートナーだったボリスが亡くなってしまいましたので、新天地での繁殖を期待したいところです。 

(札幌にて記す)

(資料)
Arizona Daily Star (Oct.21 2011)
KVOA ニュース映像(Oct,12 2011)
SeaWorld Orlando (Nov.12 2011 - Klondike and Snow are welcomed at Sea World of Florida's Wild Arctic!)
Denver Post (May 5 2008)
(過去関連投稿)
アメリカ・アリゾナ州レイドパーク動物園のボリス、麻酔の副作用で死亡
by polarbearmaniac | 2011-10-22 01:00 | Polarbearology

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