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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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トスカーナ日記(10)フィレンツェ ~ ラファエッロの2つの顔

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今日は1日、このピッティ宮で過ごすことにする。
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ピッティ宮は巨大な建物である。
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このピッティ宮の中で向かうところはパラティーナ美術館である。 この美術館のラファエッロのコレクションは素晴らしい。 6年振りにここに入ることになる。
*当然この美術館も内部は撮影禁止なので、こにに展示されているラファエッロの作品のうち主なものを観光案内サイトよりお借りして下にご紹介しておく。
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ラファエッロ(1483-1520)....といえば37歳で亡くなったことから、どうしても早熟で早世の画家というイメージが頭から離れない。 こうした彼の短い生涯と、そしてその作風について他のジャンルの芸術家と比較すると、どうしてもモーツァルトを連想してしまう。 ラファエッロの死因が性病によるものだったという説を信じれば、その点に関してはシューベルトも連想してしまう。 しかしラファエッロやモーツァルトやシューベルトの早世は、なにかが断ち切られたような突然の死ではなく、短い人生の中にすでに創作のエネルギーを完全に放出し、書くべきこと、描くべきことは全て成し遂げたように感じるのは私だけではないはずだ。 今回このパラティーナ美術館で長い時間費やしてラファエッロのいくつもの作品とあらためて向かい合っていたが、このラファエッロという画家は単に「優しく」「高貴で」「洗練された」画家であるという評価は、ひょとして一面的ではないかという気がしてきた。 なるほど確かに聖母子を描いた作品は、仮にラファエッロの画風をステレオタイプ的に理解しても十分に味わえるものだが、市民がモデルとなった作品では、それらのモデルの表情は意外に冷徹な表情をしている場合があるということだ。 ラファエッロはモデルが聖母子である場合と一般市民である場合の2つにおいて、それぞれ別のアプローチを行ったと考えたら間違いだろうか? 
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ラファエッロという画家...実はそう簡単に全体像を把握するほど単純なものではないのかもしれない。 帰国後に彼のことを詳しく研究してみることにしたい。 今回のパラティーナ美術館でのラファエッロとの再会で、初めて宿題を与えられたような気持になった。 いよいよおもしろくなってきたように感じる。
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ピッティ宮に近いサント・スピリト教会にやってきた。 お目当てはこの教会の中にあるフィリッピーノ・リッピの「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」を見るためだったが、大変残念なことに現在修復中とのことで見られなかった。これはまた次回フィレンツェに来たときのお楽しみとしておこう。
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Nikon D7000
AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jan.3 2012 @フィレンツェ)  
by polarbearmaniac | 2012-01-04 06:30 | 異国旅日記

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