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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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長期遠征の最終日に見たララとアイラ ~ ララは男の子より女の子を育てるほうが得意?

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1月の中旬から始めた札幌・長期遠征も今日が最後である。
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動物園でホッキョクグマを親子で見られる機会はモスクワなどを別にすれば、日本では極めて少ない。イコロとキロルの双子に続いてアイラが、こうしてララの庇護・教育のもとで成長していく姿を見るのは素晴らしい。
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アイラは順調に、そして美しく成長している。

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母親のホッキョクグマとして、その絶頂期に差しかかっているララの今回の子育ては、前回のイコロとキロルの時以上に遊びの要素が加わり、さらに新しい境地を切り開いたと言ってよいだろう。 ララを入れて今まで8頭(ウスラーダ、シモーナ、ムルマ、フリーダム、ヴェラ、オリンカ、メーリク)のお母さんの子育てを見てきた。 しかし今回のララほど遊びの要素を子育てに大きく入れたお母さんはいなかったように思う。 世界中のホッキョクグマのなかで、親子での姿を見ていて非常に楽しいのはシモーナ親子(モスクワ動物園)とララ親子が双璧ではないかと思われる。
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最近になって思うのだが、ララは男の子を育てるよりも女の子を育てるほうが得意なのではないかという気もしている。 ピリカやアイラのほうがイコロやキロルよりも「完成度」が高いような気がする。 声楽で言えば、ツヨシはアルト、ピリカはソプラノ、アイラはメゾソプラノと明確に区別できるが、イコロとキロルはテノールなのかバリトンなのかバスなのかがよくわからない。 つまりララの子供たちは女の子のほうが個性の差が明確に外に出てくるということである。 つまりそれだけ、ララの子供たちは女の子のほうが「完成度」が高いということであるように思えるのだ。 ララは女の子の1頭ならば眼が行き届くが、そのララもイコロとキロルの男の子2頭同時では目が十分に行き届かなかったのだと考えるのは間違いだと思う。 私の見ていた限りではララはちゃんと2頭に目が行き届いていた。 私の今までの経験では、ホッキョクグマのお母さんは自分の子供が双子であっても1頭の時と変わらないほどちゃんと面倒を見ていると思う。 やはりララは女の子を育てるほうが男の子を育てる以上に巧みなのだと考えるほうが正しいと思われる。
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ホッキョクグマの赤ちゃん(幼年個体)は、男の子よりも女の子のほうが自我の発達が早い。 ララは、そういった自分の子供の自我の発達をバランスよく引き出してやる (ドイツ語でまさに erziehen - 教育する/引き出す、の意味)能力に優れているように思う。 自我の発達の遅い男の子の場合には、ララは母親としての独自の優れた能力を必ずしも全面的に発揮できないのかもしれない。

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デナリ大将は新しい目標に向けて試行錯誤を続けている。
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キャンディにも幸運を祈りたい。
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アイラ、いつになるかはわからないがキミにもララお母さんから離れて旅立つ日が来るだろう。 それはキミにとっては心の準備ができない突然のことになるだろう。 それまでの間の残された日々、ララお母さんからもっともっといろいろなことを学んでほしい。 また近いうちに来るのでよろしくね!
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こうして3週間近くの長期遠征は終わった。
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1月13日に出発し、途中に大阪と旭川へ行ったものの、それ以外はずっとこの寒い札幌に腰を落ち着けてララ親子の姿をじっくりと観察できたのは非常に有意義だった。ホテルも気分を変えてJRタワーホテル日航からパークホテル、メルキュールホテル、そして再びパークホテルと滞在先を変えた。札幌に関しての土地勘もかなりできた。

私のしろくま紀行に終わりはない。 この冬の終わる前にまた海外遠征を予定している。 そこではララと全く異なる子育てをするお母さんホッキョクグマに会うことになるだろう。 それもまた楽しみにしている。

Nikon D5000
AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
(Feb.5 2012 @札幌・円山動物園)
by polarbearmaniac | 2012-02-05 21:00 | しろくま紀行

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