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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

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フィンランド・ラヌア動物園のヴァレスカがドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園へ

フィンランド・ラヌア動物園のヴァレスカがドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園へ_a0151913_2205566.jpg
ヴァレスカ Photo(C) Risto Rasila/KALEVA.fi

このニュース実は3月末に報道されていたようですが見逃していました。フィンランド・ラヌア動物園で昨年暮れに赤ちゃんを産んだヴィーナスの双子の姉妹であるヴァレスカがドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園(Zoo am Meer Bremerhaven) に移動することが内定したそうです。 昨日の投稿「ドイツ・ロストック動物園のブリザートがハンブルクへ」でも触れましたが、ハンブルクからブレーマーハーフェン臨海動物園に貸し出されていたヴィクトリアはそこで雄のロイドとの繁殖が試みられてきましたが成功しないままハンブルクに戻ってロストック動物園からやってくるブリザードとの間で繁殖に挑戦することになったわけです。 最近までブレーマーハーフェンでヴィクトリアとペアを組んでいた雄のロイド(11歳)ですが今度はこのラヌア動物園で飼育されているヴァレスカをパートナーとして繁殖に挑戦することになった....そういうことですね。 いよいよこの双子の姉妹であるヴィーナスとヴァレスカにも別れの時が来た...そういうことになります。 以下はラヌア動物園におけるヴァレスカの映像です。



以下はブレーマーハーフェン臨海動物園でのロイドの映像です。



フィンランドの報道からは、ラヌア動物園はしぶしぶヴァレスカをドイツに出すというニュアンスが強く伝わってきます。 ヴィーナスお母さんの子育てのためのスペース、そして父親であるマナッセのスペース、そういったスペースの関係でもヴァレスカをラヌア動物園で引き続き飼育していくことが難しくなったということを表向きの理由にしているようです。 フィンランドの地元のファンは、フェンスさえ作ればヴァレスカのスペースは確保できると考えている人もいて、動物園側も地元のファンもヴァレスカを手放すことには内心強い抵抗があることがうかがい知れます。 しかしこのヴァレスカに移動の本当の意味は、ブレーマーハーフェンでパートナーを失ったロイドに新しいパートナーを与えるということでしょう。 ラヌア動物園の地元のファンとして納得のいかないことはよくわかりますが、これはしょうがないことだと思われます。 ラヌア動物園で飼育されていた双子の姉妹の一頭が繁殖に成功したために、やはりもう一頭については雌不足である欧州のホッキョクグマ界は放置しておけなかったということなのでしょう。 ロイドとヴァレスカの間の繁殖の成功を祈りたいと思います。
フィンランド・ラヌア動物園のヴァレスカがドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園へ_a0151913_2232099.jpg
ロイド Photo(C) wursterland.de

(資料)
Kaleva.fi (Mar.28 2012 - Ranuan pakko luopua Valeska-jääkarhusta)
HELSINGIN SANOMAT (Jun.2 2006 - Polar bear twins migrate north from Rostock Zoo to Ranua)
HELSINGIN SANOMAT (Feb.24 2012 - First polar bear cub ventures outside at Ranua Wildlife Park)
(*追加資料)
Ilta-Sanomat (Apr.18 2012 - Ranuan Valeska-jääkarhu muutti Saksaan)

(過去関連投稿)
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園での妊娠判定の試み 
ドイツ・ブレーマーハーフェンのヴィクトリア、ハンブルクへ戻る ~ 不可解な状況をどう考えるか?
2004年ドイツ・ロストック動物園でのホッキョクグマの出産の瞬間の映像
by polarbearmaniac | 2012-04-13 07:00 | Polarbearology

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