街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・ニューファンドランド島で無許可でホッキョクグマを射殺した男が訴追される

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被告人(被訴追者)が射殺したホッキョクグマ Photo:Nor'Wester

今年4月29日付けの投稿「カナダ・ニューファンドランド島で目撃されたホッキョクグマがまた射殺される」でカナダ・ニューファンドランド島のコーチマンズコウヴという寒村で住民がホッキョクグマを射殺した件をご紹介していますのでまずそれをご参照下さい。

カナダのCBCの報道によりますと、この事件でホッキョクグマを射殺したテリー・フィッツジェラルドという男が司法当局によって訴追されるそうです。 訴因を構成するのは3つあって、一つ目は人家に非常に近い場所でライフル銃を発射したこと、二つ目は非狩猟期にホッキョクグマを射殺したこと、三つ目は許可なしにホッキョクグマを射殺したこと、以上だそうです。 このフィッツジェラルドという男はこの訴追は公正ではないと反発しているそうで、「俺は子供たちを守るつもりだった。」と言っているそうです。 さらに、今年それまでにこのニューファンドランドでホッキョクグマを射殺した人間は誰も訴追されていないと主張しているそうです。 これはこのフィッツジェラルドという男の理解不足ですね。今年このニューファンドランドでホッキョクグマを射殺したのは自然保護官と警官であり、後者は自然保護官の許可をとって射殺したわけです。 つまり「合法的」な処置によってホッキョクグマを射殺しており、フィッツジェラルドという男のように民間人が勝手にホッキョクグマを射殺したのとは全くケースが異なるわけです。 この男は6月末に裁判所に召喚されることになっているそうです。 カナダの司法当局の厳正な処置を望みたいと思います。

以前から指摘していますが私はこの問題に関しては以下のように考えています。 それは、人間がホッキョクグマの生息地(すなわち通常人間が住むに適さないような寒冷地)に次第に接近して居住すればするほどホッキョクグマに襲われる可能性がより高くなってくるわけで、そういったリスクを人間が自分であえて作り出しておいて、いざホッキョクグマが現れたら「正当防衛」だとかいう理由をつけて射殺するというのは極めて身勝手なことだろうと考えます。 仮に襲われたとすれば、そういう場所に住んでいる者がリスクを負うべきだということです。 北極圏、あるいはその近くなどにわざわざ住む者が悪いということです。

(資料)
CBC News (Jun.12 2012 - Newfoundland man charged with killing polar bear)
UPI (Jun.12 2012 - Man charged for shooting polar bear)

(過去関連投稿)
カナダ・ニューファンドランド島で民家に押し入ったホッキョクグマが射殺される
カナダ・ニューファンドランド島で再びホッキョクグマが射殺 ~ カナダ警察による 「緊急処置」 との説明
カナダ・ニューファンドランド島で目撃されたホッキョクグマがまた射殺される
カナダ・ニューファンドランド島で目撃されたホッキョクグマ、生け捕りにされ無事に無人地帯に移送される
カナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州でまたホッキョクグマが射殺される
by polarbearmaniac | 2012-06-13 01:00 | Polarbearology

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