街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の2頭の赤ちゃんの性別判明

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Photo(C)Ouwehands Dierenpark Rhenen

オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で昨年12月1日にフギースお母さんから誕生した2頭の赤ちゃんですが、その性別がオランダのユトレヒトTVによって報道されています。 この2頭の赤ちゃんは雄と雌だと報じています。このアウヴェハンス動物園はそういったことを公式には発表しないようで飼育員さんがインタビューに答えるかたちで公表されたわけです。 私が今年の3月にこの動物園を訪問してこの2頭の赤ちゃんの様子を観察したときのことを現地から投稿しましたが、やはりその時にこの2頭は雄と雌だと感じましたので予想通りということになります。

実はオランダのマスコミが今回このTV局が性別を報道する前にアウヴェハンス動物園がどうやって赤ちゃんたちの性別を確認するかについても報じていましたが、なんとその方法とはこの赤ちゃんたちをプールで泳がせて(多分おやつを与えてそうさせるということでしょう)ガラス越しに目視するというものでした。以前から感じているのですがこのアウヴェハンス動物園は性別の確定というものには非常におおらかなようです。実際にこのユトレヒトTVの映像をこのページを開いてみていただきたいのですが、上下に2つある動画のうち上 のものですが女性の飼育員さんがガラス越しに赤ちゃんをじっくり観察しているのが見えると思います。
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目視にて性別を確認しようとしている飼育員さん Photo(C)RTV Utrecht

オランダという国は(あるいは欧州全般と言ってもよいですが)私が暮らしてみた印象では、ルーズさと紙一重の「おおらかさ」があり、それが私のような日本人には理解できない場面がありました。 そのような彼らの「おおらかさ」を理解し、そしてそれに慣れ親しんだつもりで今度は自分が彼らのやり方を真似して「おおらか」に振る舞うと、実はそれは彼らにとっては厳格さが必要な場面だった...ということがよくありました。 例は適当ではないかもしれませんが、フランスの原発は日本の原発よりも現場の人間は幾分「おおらか」に仕事をしているはずです。 日本の現場(東電本社ではありません)の技術者や管理者の方々は非常に生真面目に仕事をしている(していた)でしょう。 ところが大きな原発事故が起きたのは日本でした。 どこで「おおらかさ」が許され、どこで「厳格さ」が必要かについて我々と彼らの間にはやや違いがあるということです。 あるミスが起こった場合、その結果が社会的に許容されるか、あるいは非難されるかについて日本と欧米にはズレがあるように思います。 私はこのズレこそ文化の違いだと感じています。 あくまでもこれは私が彼の地で暮らし、彼らと公私にわたってつき合ってみた経験からの感じ方です。 違う感じ方はもちろんあるでしょう。

日本ではDNA鑑定を行ってホッキョクグマの赤ちゃんの性別確定をせねばならないところまで追い込まれてしまいました。 一方オランダでは、おやつを与えて赤ちゃんをおびき寄せてガラス越しに目視で性別を判定しています。 いい加減というかおおらかと言うか...(笑)。 でもアウヴェハンス動物園の女性飼育員さん、多分性別は間違えないでしょう。

(資料)
RTV Utrecht (Jul.5 2012 - IJsbeertweeling Rhenen jongen en meisje)
Telegraaf.nl (Jul. 5 2012 - Geslacht ijsbeertweeling bekend)
Blik op Nieuws (Jul.4 2012 - Poging ijsbeertweeling te seksen in Ouwehands Dierenpark)
Ouwehands Dierenpark Rhenen (Nieuws Jul.6 2012 - Geslacht ijsbeertweeling bekend!)

(過去関連投稿)
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園でのフギースの今回の出産を過去のデータと比較する
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の赤ちゃん、順調に3週間目へ
オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で誕生の2頭の赤ちゃん、順調に生後8週間が経過
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園で誕生の2頭の赤ちゃんが遂に戸外へ
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園の2頭の赤ちゃんのその後の映像
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園での三世代同居の試み
*以下、現地レポート
レネン、アウヴェハンス動物園でホッキョクグマたちに御挨拶
アウヴェハンス動物園のフギースお母さんの双子の性格
フギースお母さんの性格と子育て
by polarbearmaniac | 2012-07-06 17:00 | Polarbearology

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