街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生の双子の赤ちゃんの名前が「晶晶」と「薇薇」に決定

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Photo(C)天津网

今年3月5日に中国・天津市にある天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの双子の雌の赤ちゃんが誕生し、6月30日から一般公開されていることは以前の投稿でご紹介しています。 この赤ちゃんたちの名前が「晶晶」と「薇薇」に決まったようです。 4000通もの一般からの応募があり、その中からいくつかの候補の名前が選考され、この候補に対してネットでの投票が行われて最終的に決定したということです。 日本人の感覚でもこの漢字は女の子を連想させるものですし、中国語の語感でもやはりそうなのでしょう。

この赤ちゃんたちの生物学的な両親である10歳の雌の欢欢と13歳の雄の白龙はこの赤ちゃんたちと仕切られて飼育されていると報道では述べていますが、マスコミの報道ではこの赤ちゃんたちについては「人工繁殖」という用語を使用して報道しています。 この用語は通常では「自然繁殖」に相対する用語です。 この天津の施設が言うところの「人工繁殖」が「人工哺育」だけを意味しているのか、それとも当初から人工授精を行ったことを意味しているのかはこの施設がマスコミに語っている内容では判然としません。 ただ私はこの天津(及び大連)の件に人工授精が行われたと考えるのはやや飛躍があるような印象を持っています。 人工授精をしているならこれらの施設がそのことを隠さずに自慢してもおかしくないと思われるからです。 ましてやこれら中国の施設に体外受精を行うような技術があるとは到底思えません。

そもそもこの天津の海昌極地海洋世界は私が一昨日訪問した大連の老虎灘海洋公園とは経営母体が同じですね。ですから大連での成功例を天津でも行った確率は高いと思いますが。「何を行った」かについて根拠をもって推定できるようなものはありません。 さらに問題を厄介にしているのは大連の施設では両親の少なくとも一方がハイブリッドであることは確実だと思われることです。 これらの赤ちゃんたちの「異形」がホッキョクグマ以外の血の存在によって全てが説明可能かどうかは私には判断がつきません。 しかしこれを判断する鍵になるような写真があります。前々回の投稿の「中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生したホッキョクグマの人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開」の写真をご参照い下さい。 この写真でみる天津の赤ちゃんたちの姿は大連の赤ちゃんと同様に丸々と太っていますが、大連の赤ちゃんの姿よりも「異形感」が比較的少ないということです。 この天津の赤ちゃんの両親の写真を見ても、直ちに両親の少なくとも一方がハイブリッドであると断言することはできないようにも思われます。 となれば大連の赤ちゃんの「異形感」はホッキョクグマ以外の血のなせることであると考える根拠にはなり得るかもしれません。

ともあれ天津の赤ちゃんもやはり自分の目で実際に見てみたいと思います。 天津は北京に近いですから比較的簡単に行けます。 秋には行ってきたいと思っています。 今年は何か五月雨的な中国訪問になりそうです。

(資料)
天津网 (Jul.17 2012)
新华网天津频道 (Jul.17 2012)

(過去関連投稿)
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生したホッキョクグマの人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開
中国・天津市の極地海洋世界の赤ちゃんと大連市の極地海洋館の赤ちゃんとの奇妙な外形上の類似点
by polarbearmaniac | 2012-07-17 20:00 | Polarbearology

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