街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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“Face to Face with the Polar Bear” ~ あるホッキョクグマの親子を追った秀作ドキュメンタリー

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(C)Saint Thomas Productions

大変素晴らしドキュメンタリー作品が公開されていますのでご紹介いたします。 それはフランスのマルセイユに本拠をおくサントマ・プロデュクション(Saint Thomas Productions) が第2ドイツテレビ(ZDF) との協力のもとで制作した “Face to Face with the Polar Bear” です。
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Photo(C)Saint Thomas Productions

最初はカナダ・ハドソン湾に面したチャーチルでの映像から始まります。 次にノルウェーのスピッツベルゲン島での映像に移りますが、お母さんと2頭の双子の子供たちの姿を追いかけて、地球温暖化がホッキョクグマにどのような影響を与えているかと関連付けながら映像が展開していきます。 ジェローム・ブーヴィエ (Jérôme Bouvier) 監督率いる一行は、そこでお母さんと1歳半になる雄と雌の子供たちの姿をカメラでとらえるわけです。お母さんは子供たちを養っていくためにアザラシ狩りを行うわけですが、雄の子供(「兄」としておきます)はそのお母さんの狩りの姿をよく見て真似をして学んでいます。 一方、雌の子供(「妹」としておきます)はそばで無邪気に遊んでいたわけでした。

一年経過してブーヴィエ監督の一行は再びスピッツベルゲン島を訪れ、この2歳半になった双子の兄妹と再会するのです。すでに他の雄との繁殖を求めてお母さんは去っており、この兄妹は母親離れしていたのでした。 2歳半になったこの双子の兄妹の成長した姿と再会するシーンは感動的です。 兄の方は狩りがうまくなっていましたが一方、妹のほうは狩りは苦手のようで、他のホッキョクグマが捕ったアザラシの残りを食べているようです。

さらに時を経てブーヴィエ監督の一行は再びスピッツベルゲン島に向かいます。 そこでこの双子の兄と再度再会するのですが、彼は見事に狩りを行っており、体つきも大きく立派に成長していました。 お母さんの狩りを行う姿を学んだ成果があったわけでした。 ブーヴィエ監督は双子の妹の姿を求めてさらに船を進めます。そしてとうとうその妹と再会したのですが、この妹は満足に狩りができずに体がやせ細っていたのでした。 お母さんが狩りをしている姿を見ないで遊んでいたために狩りを十分に行うことができずにいるようです。 この痩せ細った妹の姿には胸が痛みます。 やはりホッキョクグマにとって狩りとは、お母さんから学ぶものであり本能だけで行うことのできるのもではないということを示しているように思います。

ナレーションはフランス語ではなく英語ですし、しかも非常に分かりやすい英語ですので、話の内容を追うことに苦労はないと思います。 実に素晴らしい作品だと思います。 全体は約1時間ほどの作品です。 是非ご覧いただきたいと思います。 見応え十分です。

(*後記 - 残念ながらyoutubeの映像は削除されてしまいましたので、予告編の映像だけご紹介しておきます。)



(資料)
Saint Thomas Productions (Face to face with the Polar Bear)
Hörzu Online (Apr.27 2012 - "Die Eisbären - Aug in Aug mit den Eisbären")
by polarbearmaniac | 2012-08-21 07:00 | Polarbearology

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