街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

カナダ・マニトバ州の森林火災がホッキョクグマの生息地を脅かす ~ ハドソン湾岸地域における巣穴の特徴

a0151913_18234793.jpg
マニトバ州のホッキョクグマ Photo(C)Reuters

カナダ・マニトバ州のワパスク国立公園 (Wapusk National Park)で発生した森林火災がハドソン湾岸にも一部の場所で迫っており、ホッキョクグマの生息地を脅かしかねない危険性が指摘されています。

もともと湿度の高く森林火災の少なかったマニトバ州でしたが、ここのところは乾燥した日が続いていたところに落雷によって火災が発生したそうで、この火災がハドソン湾岸に広く広がればホッキョクグマの巣穴の構造を支えているトウヒの木の根が張っている永久凍土に変化が生じ、結果として巣穴の構造が弱くなって崩壊する危険性があるとステーィヴン・アムストラップ氏は語っています。マニトバ州政府のHPに州内の森林火災の状況を示すページがありますが、そのうち ”Current Fire Situation Report” を見ますと北東部 (North East) においていくつかがactive となっており、そのうち2つが”out of control” となっています。 ちょっと心配ですね。
a0151913_18241138.jpg
マニトバ州の森林火災 Photo(C)Reuters

さて、我々はホッキョクグマの巣穴(産室)といえば思い浮かぶのは出産を意識した雌が緩やかな雪の傾斜に穴を掘って巣穴(産室)を造るのものだというイメージですが、このハドソン湾岸において巣穴とは雪を掘って造るというよりは、むしろこうやって木の根の張った凍土に造られるものだということです。 その写真は先日の投稿である「カナダ・ハドソン湾南岸にホッキョクグマの巣穴の数が予想以上に存在することが判明」の冒頭の写真がそれにあたります。 こういった巣穴のなかにはすでに100年以上も使われてきたと思われるものもあるそうです。 つまりハドソン湾岸においては雌は基本的には巣穴(産室)はすでに存在しているものを使用する(そういった巣穴に入り込む)ということになるでしょう。 以下の映像の開始後30秒前後のあたりから、こういったホッキョクグマの巣穴を見ることができます。



(資料)
Reuters (Aug. 16 2012 - Rare wildfires threaten Canadian polar bear habitat)
Government of Manitoba (Wildfire Information)

(過去関連投稿)
カナダ・ハドソン湾南岸にホッキョクグマの巣穴の数が予想以上に存在することが判明
by polarbearmaniac | 2012-08-24 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-09-21 01:00
アメリカ・オレゴン動物園のノ..
at 2017-09-21 00:30
ピョートル(ロッシー)とクラ..
at 2017-09-20 06:00
ロシアのサーカス団の4頭のホ..
at 2017-09-20 00:30
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-09-19 01:15
ポーランド・ワルシャワ動物園..
at 2017-09-18 02:00
ロシア極東・沿海州、ハバロフ..
at 2017-09-17 03:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-09-16 06:00
とくしま動物園のポロロの充実..
at 2017-09-15 03:00
ロシア・カザン市動物園がバル..
at 2017-09-14 03:00

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag