街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・アリゾナ州、レイドパーク動物園のスノウが急死 ~ 有名な双子の永遠の別れ

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スノウ Photo(C)Reid Park Zoo

1994年にアメリカのデンバー動物園に生まれ人工哺育で育てられた有名な双子の兄妹であるクロンダイクとスノウですが。そのスノウがアリゾナ州のツーソン(Tucson)にあるレイドパーク動物園(Reid Park Zoo)で昨日3日に急死したニュースが入ってきました。 享年17歳。 痛恨事だと思います。

飼育員さんが朝スノウの飼育場に行ってみたところ、いつもの場所で普段と変わらない寝姿のままで死亡しているのが発見されたとのことです。 前日には普通通りに泳いだり動き回ったり食事をしていたりと、彼女が死に至るような病気にかかっていたような兆候はなかったそうです。外傷はなく検死によって死因を特定することになりますが結果が判明するまで数週間を要するとのことです。 レイドパーク動物園によりますとスノウの担当飼育員さんは大きなショックを受けているそうです。 (*追記 - 以下がニュース映像です。 2番目と3番目の映像は最初にCMが入ります。)





このスノウは以前にも投稿していますが皮膚アレルギー炎の治療の目的でフロリダ州オーランドのシーワールドから今年の2月にアリゾナ州のレイドパーク動物園に移動してきたわけですが(過去関連投稿)、アリゾナの乾燥した気候によって彼女の皮膚アレルギー炎が急速に快方に向かっていただけに今回のスノウの急死は本当に悲しいニュースです。 このレイドパーク動物園でのスノウの映像を一つご紹介しておきます。 先月8月3日の映像のようです。


このスノウの生まれ故郷のデンバー動物園のスタッフも今回のニュースには驚きと悲しみを感じている様子も報じられています。 以前もご紹介していますが、このスノウとクロンダイクの双子は1994 ~ 95年当時、デンバー動物園で人工哺育が行われたときには大きな話題だったそうで、デンバー動物園やデンバーの人々もこのクロンダイクとスノウの双子には大きな思い入れがあるということなのでしょう。
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デンバー動物園でのクロンダイクとスノウ Photo(C)Denver Zoo
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以前すでにご紹介していますが、この1994 ~ 95年のこの双子の人工哺育の様子を映像で今一度見てみましょう(最初はCMが入ります)。



このデンバー動物園での人工哺育はアメリカにおいて1990年代に完全に確立したホッキョクグマの人工哺育の方法論に決定的な貢献をしたわけであり、その意義は非常に高く評価されています。
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スノウ Photo(C)Reid Park Zoo

謹んでスノウの冥福を祈ります。

(*後記) その後スノウの検死報告が発表されましたが、死因は心臓疾患であることがあきらかにされました。肥大していた心臓が不整脈を誘発し、心停止状態となったのが死因だそうです。

(資料)
Denver Post (Sep.3 2012 - Snow the polar bear dies unexpectedly at Tucson zoo at age 17)
Tucson Citizen (Sep.3 2012 - Tucson: Reid Park Zoo Polar Bear Dies)
ABC15.com (KNXV-TV) (Sep.3 2012 - Tucson's Reid Park Zoo's polar bear 'Snow' dies unexpectedly)
KVOA Tucson News (Sep.3 2012 - 17-year-old polar bear 'Snow' dies at Reid Park Zoo)
Arizona Daily Star (Sep.3 2012 - Snow, Tucson zoo's polar bear, found dead)
TucsonSentinel.com (Sep.3 2012 - Polar bear Snow dies at Reid Park Zoo)
Denver Post (May.5 2008 - Denver Zoo polar bear dies)
(*後記資料)
Arizona Daily Star (Sep.25 2012 - Zoo's polar bear died of heart ailment)

(過去関連投稿)
アメリカ・フロリダ州シーワールドのスノウ、脱毛治療のためにアリゾナ州のレイドパーク動物園へ移動決定
アメリカ・デンバー動物園で人工哺育された有名な双子のクロンダイクとスノウに遂に別離の時来る
アメリカ・アリゾナ州 レイドパーク動物園のスノウの慢性皮膚アレルギーが快方へ
by polarbearmaniac | 2012-09-04 11:30 | Polarbearology

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