街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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スコットランドのハイランド野生公園、ウォーカーとアルクトスの近況 ~ 雌の伴侶欠乏世代の個体たち

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ウォーカーとアルクトス Photo(C)BBC

イギリス北部スコットランドのハイランド野生公園(Highland Wildlife Park)に暮らす3歳の雄のホッキョクグマ・ウォーカーのもとにドイツ・ハノーファー動物園から4歳の雄のアルクトスが「遊び友達」として移動してきたのは今年4月のことでした。 この移動は私の見たところ大変に不可解な移動であり、彼らにとって数年先に迫っている繁殖可能年齢を考えれば。 この2頭をどのような繁殖の舞台に立たせるかの展望が見えない移動のように思いました。 この件については以前の投稿である「ドイツ・ハノーファー動物園のアルクトス、スコットランドに無事到着しウォーカーと初顔合わせ」を御参照願います。 また、この2頭の同居開始については「スコットランドのハイランド野生公園、ウォーカーとアルクトスの親密な関係 ~ 雄2頭の同居成功」を御参照願います。
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ウォーカーとアルクトス Photo(C)BBC

さて、このウォーカーとアルクトスの最近の様子は実はそれほど多くの情報があるというわけではありません。 イギリスのマスコミによる彼らの近況についても報道されていなかったわけです。 しかしこのハイランド野生公園に行かれた方のブログなど、わずかな情報からわかることは、この雄の2頭は非常に相性が良く、どうもいつも一緒に遊んでいるらしいということです。以下に映像を2つほどご紹介しておきます。





4歳と3歳の雄という極めて微妙な年齢であるにもかかわらずこうして仲が良いということは珍しいことだと思われます。 このハイランド野生公園の飼育責任者であるダグラス・リチャードソン氏は以前はウォーカーの繁殖問題に熱心だった様子に見えますが、さすがにこのウォーカーとアルクトスの世代は雌不足であり容易にウォーカーのパートナーを得ることができないという事実を理解したのでしょうか、最近はネット上に関する限りは発言が影を潜めているようです。 いずれにせよEAZAのコーディネーターの動きがそろそろ表面化してくる時期になっていますからこの2頭の行く末がどうなるかは目が離せません。 順調に見えた欧州におけるホッキョクグマの繁殖計画に漂う暗雲を払しょくできるか、EAZAのコーディネーターのお手並み拝見といったところです。

(過去関連投稿)
ドイツ・ハノーファー動物園のウィーン生まれの双子に別離の時来る ~ アルクトスがスコットランドへ
ドイツ・ハノーファー動物園のアルクトス、スコットランドに無事到着しウォーカーと初顔合わせ
スコットランドのハイランド野生公園、ウォーカーとアルクトスの親密な関係 ~ 雄2頭の同居成功
by polarbearmaniac | 2012-09-12 18:00 | Polarbearology

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