街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ホッキョクグマの授乳シーンに対するロシア人の反応

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三つ子に授乳するシモーナお母さん (途中で1頭が離脱)
(2012年9月22日撮影 於 モスクワ動物園)


ロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園、及びモスクワ動物園でこうしてホッキョクグマ親子の姿を見てきたわけですが興味深いことに気が付きました。 それはホッキョクグマのお母さん(ウスラーダ、シモーナ)が子供たちに授乳を始めた時のロシア人の反応です。

日本 (とはいっても最近は札幌・円山動物園しかないわけですが) においてホッキョクグマのお母さん(すなわちララ)が子供に授乳を始めたときには来園者はその光景に見とれたり写真に撮ったりする人々が多いわけで、少なくともお母さんが子供たちに授乳を行う光景を素晴らしいシーンだと感じて足を止めて見入る人々が少なくないわけです。 ところがサンクトペテルブルクもモスクワも、こういった授乳シーンが始まると来園者の多くはその場から移動して他の動物の展示場に移動する傾向があるのには少し驚きました。 精力的に遊んでいた赤ちゃんたちを展示場前で足を止めて楽しんで見ていた人々の多くにとって、この授乳シーンの開始は、ホッキョクグマの展示場から他へ移動するきっかけになっているようです。 つまりロシア人にとって授乳シーンはさほど興味の湧かない光景らしいということです。 そして事実、この光景を写真に撮ろうという人をあまり見かけませんでした。

私個人的には、こういった授乳シーンは親子の絆を強く確認させてくれる素晴らしいシーンだと感じるのですがロシア人にとってそれは動物的というか即物的というか、つまり、あえて見るほどもないシーンだと感じるのでしょうか。 欧州(ニュルンベルク、レネン、オールボー、ロッテルダム)でも私はこの授乳シーンを見ていましたが、やはりロシア人のような無関心というものでもなかったように感じました。 ホッキョクグマの親子に何を見て何を感じるかは人それぞれだと思いますが、少なくともロシア人はホッキョクグマの授乳をあえて「癒し」に結び付ける感性はないように思いました。 国や民族が違えば物事に対する感じ方が違っても当然で、このケースもそういうことなのかもしれません。

(*追記)モスクワ動物園訪問の際のレポートにアップした動画の張り付けを完了しましたので、ご興味のある方は以下のページをご覧ください。
モスクワ動物園の三つ子ちゃんとの半年振りの再会 ~ シモーナお母さん、育児に大奮闘中
シモーナお母さんと三つ子の子供たちの姿 ~ 今日 (9月20日) のアルバムより ~ 主役たちの魅力
シモーナお母さんと三つ子の子供たちの姿 ~ 今日 (9月21日) のアルバムより ~ 多彩な表情
シモーナお母さんと三つ子の子供たちの姿 ~ 今日 (9月22日) のアルバムより ~ 行動の力学
シモーナお母さんと三つ子の子供たちの姿 ~ 今日 (9月23日) のアルバムより ~ お元気で!

(過去関連投稿)
ホッキョクグマのお母さんの三つ子の赤ちゃんへの授乳シーン ~ 大物お母さんだけの特権
by polarbearmaniac | 2012-09-26 15:00 | Polarbearology

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