街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ロシア極北最東端・チュクチ半島でホッキョクグマが人を襲い射殺される ~ 危険の急迫性との関連

a0151913_18183593.jpg
ここ数日、ロシア極北のチュクチ自治管区で立て続けに2件、ホッキョクグマは人を襲ったあげくに警官に射殺されるという事件が起きています。

まず先月9月24日にチュクチ自治管区の行政の中心であるアナディリという街に比較的近い寒村で、酒に酔った女性がたまたま現れたホッキョクグマに食べ物を与えようとして噛まれ、その悲鳴を聞きつけた警官がそのホッキョクグマを射殺したということです。 女性は体の何か所かを噛まれ、病院に搬送されたそうです。 実はこの事件の前日に村の付近にホッキョクグマが現れたため村民が警官と一緒にそのホッキョクグマを村から追い払っていたそうで、再びホッキョクグマが現れる危険があるので村民には外出しないように指示が出ていたなかでの今回の事件だったようです。 この事件を伝えるニュース映像をご紹介しておきます。



二つ目は10月2日の事件です。 この地域に設営されていた科学者の研究基地で気象学者の住む住居にホッキョクグマが現れ、そこの飼い犬を殺して家に押し入ったため、その気象学者は屋根の上に逃げて救いを求め、現れた警官が威嚇射撃を行ったそうですがホッキョクグマはしぶとくその場所を離れず、さらに凶暴な態度を見せたために警官がそのホッキョクグマを射殺したという事件です。

この二つの事件共に人間の生命への危険、それも急迫性があるという状況で他に選択肢がないということでホッキョクグマを射殺したということなのでしょう。 昨年、やはりこの地域で男がホッキョクグマに襲われ、係官がホッキョクグマを射殺したという事件を投稿しています(「ロシア極北、チュクチ半島でホッキョクグマ親子が人を襲う!」)。 実は昨年のこの事件でホッキョクグマが射殺されたのは男が亡くなったあとで、一種の「けじめ」「応報」として射殺されたというのが真相のようです。 これは相当問題があるように思います。何故なら昨年のホッキョクグマの射殺の件は「急迫性」「緊急性」という要件とは無関係に行われたと言えるからです。

さて、このチュクチ半島の寒村に出没するホッキョクグマの映像を下に御紹介しておきます。 今回の事件及び昨年の事件とは無関係のホッキョクグマの映像です。





(資料)
РИА Новости (Sep.24 2012 - Медведь застрелен на Чукотке: чуть не загрыз пьяную женщину, пришедшую к нему с окорочками)
Правда (Sep.24 2012 - Белый медведь напал на подвыпившую даму с окорочками)
РИА Новости (Oct.2 2012 - Белый медведь напал на полярную станцию на Чукотке и был застрелен полицейскими)
Галина ЛюбовинаВести.Ru (Oct. 1 2012 - Белый медведь напал на станцию метеорологов на Чукотке)

(過去関連投稿)
ロシア極北、チュクチ半島でホッキョクグマ親子が人を襲う!
by polarbearmaniac | 2012-10-04 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ベルィ、謙虚さと「大陸的」な..
at 2017-07-23 05:00
快晴の土曜日、ペンザ動物園で..
at 2017-07-23 03:00
ペルミからモスクワ、そしてペ..
at 2017-07-22 04:30
アンデルマさん、お元気で! ..
at 2017-07-21 03:30
ペルミ動物園訪問六日目 ~ ..
at 2017-07-21 03:00
ユムカ(ミルカ)は果たして今..
at 2017-07-20 03:45
ペルミ動物園訪問五日目 ~ ..
at 2017-07-20 03:30
「アンデルマお婆ちゃん (バ..
at 2017-07-19 03:45
ペルミ動物園訪問四日目 ~ ..
at 2017-07-19 03:30
ロシア・ホッキョクグマ界の若..
at 2017-07-18 03:45

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin