街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・ミネソタ州、コモ動物園のバーリンが腹部の検査手術を受ける

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避難先のコモ動物園でのバーリン 
Photo(C)Pioneer Press: Ben Garvin

ちょっと心配なニュースが入ってきました。 アメリカ・ミネソタ州ダルースのスペリオル湖動物園で飼育されていた雌のバーリンが、この6月に同地方を襲った集中豪雨による被害のため一時展示場を脱出したものの無事保護され、同州セントポール市のコモ動物園に預けられた件についてはその経緯を全て投稿しています(過去関連投稿参照)。

このバーリンですが避難先のコモ動物園で元気にその姿を登場させたものの最近体調を崩したようで体を動かすことが少なくなり嘔吐の症状を見せていたそうです。 早速獣医さんがバーリンの体をX線検査、超音波診断、内視鏡検査などを行ったそうですがバーリンの病状の原因が特定できなかったため、思い切って先週の土曜日に腹部の検査手術を行ったそうです。 その結果として、過去に腹部の出血があったことを示す痕跡とともに組織に壊死した部分があるのが見つかったそうで、それを切除する処置が行われたとのことです。 バーリンはこの検査手術後、無事にコモ動物園に戻り、その後は要観察となっています。 血液検査も行われ、その結果は全てが正常で腎臓の病気らしき兆候もないとのこと。バーリンの腸が蠕動しているのは良い兆候だと獣医さんは語っています。 手術の後でまだ水分摂取が十分ではないようですがバーリンは次第に食べ物を口にするようになっており、獣医さんによってバーリンには食餌療法を施すと共に抗生物質を投与して嘔吐などの症状を緩和させる治療が行われているそうです。 「バーリンは回復に向かっている。」と担当獣医さんは語っています。

スペリオル湖動物園の園長さんはバーリンのことを非常に心配している様子で、バーリンの避難先のコモ動物園と連日のように連絡を取り合い、スタッフもコモ動物園に行ってバーリンの様子を見たりしているそうです。

それにしてもさすがにアメリカですね、検査手術とは思い切ったことをやったものです。 何が何でも症状の原因を突き止めたいということなのでしょう。 日本の動物園でホッキョクグマにこのような検査手術を行った例はまずないでしょう。 麻酔に懸念があり、そして手術することそれ自体が危険を伴うことだからです。 今回の検査手術が行われたのはミネソタ大学付属の動物病院だそうですが、多分かなりの設備が整っていて経験のあるスタッフがいたということでしょう。 いずれにせよ、バーリンの一日も早い回復を祈りたいと思います。

マスコミの記事によりますと、このバーリン(Berlin)の名前の由来は彼女が生まれた日(1989年11月9日)がベルリンの壁の崩壊した日だったからだそうです。 なんだがとても彼女に親しみを感じるようになりました。

避難先のコモ動物園でのバーリンの姿を一つご紹介しておきます。



(資料)
Duluth News Tribune (Oct.17 2012 - Berlin the polar bear improving after surgery in St. Paul)
WDIO-TV (Oct.16 2012 - Berlin the Polar Bear Recovering from Surgery)
Pioneer Press (Oct.16 2012 - Duluth polar bear staying at Como Zoo undergoes surgery at U)

(過去関連投稿)
アメリカ・ミネソタ州ダルース、スペリオル湖動物園のバーリンのお誕生会 ~ 個体の死因追及について
アメリカ・ミネソタ州ダルース、スペリオル湖動物園のバーリンが同地域を襲った洪水で飼育場から一時逃亡!
アメリカ・ミネソタ州スペリオル湖動物園のバーリンが洪水からの一時避難のためコモ動物園に収容
アメリカ、スペリオル湖動物園のバーリン、避難先のコモ動物園の展示場 ("Polar Bear Odyssey") に登場
by polarbearmaniac | 2012-10-18 01:00 | Polarbearology

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