街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動

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モスクワ動物園で待機中のウムカ Photo(C) Пензенский зоопарк

一昨日の投稿で昨年10月にロシア極北で孤児となっていたホッキョクグマの幼年個体が漁民によって保護され、今後ペンザ動物園で飼育するために一時的にモスクワ動物園に送られたものの、ペンザ動物園で新ホッキョクグマ舎が完成していないために依然としてモスクワ動物園で待機しているらしい間もなく2歳になるウムカのことを投稿しましたが、早速動きが出てきました。 ペンザからの報道によりますとウムカは11月末までにモスクワ動物園からペンザ動物園へ移送されることになったそうです。

ところが肝心のペンザ動物園の新ホッキョクグマ舎の建設に大きな問題が生じているそうです。 十分な建設資金が集まり工事がいったん開始されたものの、建設場所の地下水位が高すぎることが判明し、ポンプでその地下水を汲み上げる大がかりな作業が必要になっているそうで、その作業にかかる費用が予定外の出費になる見通しとのことで、ペンザ動物園は頭を痛めているそうです。 そんな状態なのに何故モスクワ動物園からペンザ動物園にウムカを移動させねばならないかという理由は、モスクワ動物園では三つ子の赤ちゃんたちをシモーナから引き離して飼育する場所が必要になり、そのために現在ウムカが飼育されているスペースをそれに使う必要に迫られているいうことだそうです。 多分この三つ子ちゃんたちをしばらくしたら他の動物園に移動させる準備のためなのでしょう。 はじきだされてしまうウムカを受け入れざるを得ないペンザ動物園ではまだホッキョクグマ舎が完成からは程遠い状態なわけですが園長代行の方が言うには、とりあえずウムカは当分の間は動物園内の適切な場所で飼育することになると語っています。

いよいよモスクワ動物園も三つ子ちゃんたちもシモーナお母さんと別れねばならない日が近づいてきたようです。 本当に残念なことだと思います。 しかし、ホッキョクグマの三つ子の赤ちゃんとお母さんとの光景を3月と9月に合計9日間、しっかりとこの眼に焼き付けることができたのは幸運でした。 はじき出されってしまうウムカも本当に可哀想なことです。 でもモスクワ動物園は本来は昨年中にペンザ動物園に移動するはずだったウムカの面倒を今までよく1年間も見てきたものです。 ペンザ動物園も早くホッキョクグマ舎の工事を完成してやってほしいと思います。

(資料)
PenzaNews (Oct.31 2012 - Белый медведь будет перевезен из Москвы в Пензу в ноябре)
Пензенская правда (Oct.31 2012 - Белому медвежонку из Пензы нужен новый дом)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
ホッキョクグマ飼育経験のないロシア・ペンザ動物園が飼育準備を開始 ~ 「親和性」、「運」とは?
ロシア極北で保護された孤児のウムカ、依然としてモスクワ動物園で待機か? ~ 野生孤児保護の問題点
by polarbearmaniac | 2012-11-01 01:30 | Polarbearology

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