街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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アメリカ・ミネソタ州コモ動物園のバーリンの手術後の回復は順調 ~ 再び展示場へ

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手術から回復したバーリン Photo(C)Kare

アメリカ・ミネソタ州ダルースのスペリオル湖動物園で飼育されていた雌のバーリンが、この6月の集中豪雨による被害のため一時展示場を脱出したものの無事保護され、同州セントポール市のコモ動物園に預けられたのちに体調を崩し、検査手術によって発見された腹部の壊死した細胞の切除処置が行われた件についてはその経緯を逐次投稿してきました。

このバーリンですが現地からの報道によりますと回復が非常に順調で、先週末からコモ動物園の展示場に再び見せ、バズと二―ルと一緒に過ごすようになったとのことです。 食事の量も通常に回復しているとのこと。バーリンの手術を行ったミネソタ大学の獣医学部の獣医さんはバーリンは手術をしなかったらばまず生きられなかっただろうと語っています。 私がこのバーリンの手術のニュースを知った時には本当に大丈夫だろうかと思ったものでしたが、こうやって思い切った処置を行ったことがバーリンの命を救うことになったわけですからホッキョクグマに対する手術も腕の良い獣医さんがいるならば是非必要であることがわかりました。

このミネソタ大学の獣医学部 (University of Minnesota College of Veterinary Medicine) は調べてみますと全米の大学の中でも非常に評価の高い研究・教育機関です。 アメリカの獣医学部の評価ランキング表を見ますと第9位になっています。 東大・大学院の獣医学専攻のHPに、このミネソタ大学の獣医学部の臨床教育内容が報告されていますが、かなりハードな学習が必要であるように感じます。 ミネソタ州というのは酪農が盛んであり、そういったことも獣医学部に対する関心を高める環境にあったといえるのかもしれません。日本で言いますと酪農王国と言われる十勝に帯広畜産大学があるのと似たような感じかもしれません。

さて、このバーリンをコモ動物園に預けているダルースのスペリオル湖動物園でも動きが出てきました。 このホッキョクグマのバーリンをスペリオル湖動物園に帰還させるために新しい展示場建設のプロジェクトが立ち上がったそうで、今週から動物園の飼育展示場の設計のコンサルティングを専門にしている会社との作業が開始されるそうで、具体的な設計、そしてそれにかかる資金額見積もりなどを行う作業が開始する見通しとこのとです。 2010年の段階でスペリオル湖動物園の整備改築計画のマスタープランがすでにできていたそうですが新ホッキョクグマ展示場はそれに含まれておらず、今回の洪水の被害によってこのホッキョクグマの新しい施設を急遽建設しようということになったそうです。

バーリンの健康の回復とともに素晴らしいニュースだと思います。

(資料)
Minnesota Public Radio (Nov.10 2012 - Duluth polar bear making progress after surgery)
Multimedia KARE (Nov.9 2012 - Berlin the polar bear back on display at Como Zoo after major surgery)
CBS News (Nov.9 2012 - Como Zoo Polar Bear Recoups After Surgery)
Pioneer Press (‎Nov 9. 2012‎ - Como Zoo: Polar bear Berlin recovering from surgery)
Duluth News Tribune (Nov.9 2012 - Duluth zoo plans would pave way for Berlin's return)
Northland's NewsCenter (Nov.9 2012 - New Bear Territory in the Works for Lake Superior Zoo Following June's Floods)
Pioneer Press (‎Nov 10. 2012‎ - Duluth zoo planning for polar bear's return with new exhibit)
US News (Education - Veterinary Medicine)

(過去関連投稿)
アメリカ・ミネソタ州ダルース、スペリオル湖動物園のバーリンのお誕生会 ~ 個体の死因追及について
アメリカ・ミネソタ州ダルース、スペリオル湖動物園のバーリンが同地域を襲った洪水で飼育場から一時逃亡!
アメリカ・ミネソタ州スペリオル湖動物園のバーリンが洪水からの一時避難のためコモ動物園に収容
アメリカ、スペリオル湖動物園のバーリン、避難先のコモ動物園の展示場 ("Polar Bear Odyssey") に登場
アメリカ・ミネソタ州、コモ動物園のバーリンが腹部の検査手術を受ける
by polarbearmaniac | 2012-11-12 18:30 | Polarbearology

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