街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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シンガポール動物園のシェバ、35歳で一生を終える...

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シェバ Photo(C)Wildlife Reserves Singapore 

大変に痛恨なニュースが報じられています。 シンガポール動物園で飼育されていた間もなく36歳になろうとしていた雌のホッキョクグマであるシェバ(Sheba) が昨日、安楽死という方法で亡くなりました。 シェバは1978年4月にドイツのケルン動物園から生後14カ月でシンガポール動物園にやってきました。 それ以来この熱帯のシンガポール動物園で飼育されてきました。 シェバは9月から後脚の力が衰えここにきて状態は悪化に一途をたどっていたそうです。 総合的な判断によってシェバは安楽死という方法でこの世を去ることになったわけでした。

このシンガポール動物園の2頭のホッキョクグマであるシェバと息子のイヌカについては以前から詳しくご紹介するつもりでした。 俗に「イヌカ問題」といわれるほどこの親子の存在は、ホッキョクグマを動物園で飼育することの意義についての根本的な問いかけを含んだ問題であり、これを避けて通るわけにはいかないということです。 実は来年2月にシンガポールに行ったときに現地から写真を添えてこの問題についての投稿をしたいと考えていた矢先のシェバの死は痛恨事です。

私はシェバとイヌカの親子については思い出があります。 湾岸戦争開戦の前後に私はシンガポールに居住しており、仕事であるプロジェクトにかかりきりになっていました。 そういった国際情勢の緊迫した時期に新聞でシンガポール動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生のニュースを読んだのをよく覚えています。 あの時代には暗いニュースが多かったわけですが、そう言った中で何か小さな光が差してくるようなニュースと感じたのを覚えています。
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シェバお母さんと生後半年になろうとする息子のイヌカ (1991年)
Photo (C) Singapore Zoo

私が初めてシンガポールでこの親子に合ったのはなんと2007年になってからのことでした。 その時は仕事の出張旅行でしたのでコンデジでしか写真を撮っていませんでした。 そういうことで来年早々に彼らに再会するのを楽しみにしていたわけです。 本当に残念なことです。以下にシェバと21歳の息子のイヌカの映像を2つご紹介しておきます。





心よりシェバの冥福を祈ります。 長い間本当に御苦労さまでした。

(資料)
Straits Times (Nov.15 2012 - Polar bear Sheba dies, age 35, at the Singapore Zoo)
TODAYonline (Nov.16 2012 - Singapore Zoo's polar bear Sheba dies)
by polarbearmaniac | 2012-11-16 15:00 | Polarbearology

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