街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・トロント動物園のハドソンがウィニペグのアシニボイン公園動物園に無事到着

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アシニボイン公園動物園内に到着したハドソン
Photo(C)Assiniboine Park Zoo

カナダのトロント動物園で人工哺育で育った生後15か月のハドソンがマニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園に移動することになった件は先日すでに「カナダ・トロント動物園のハドソンがマニトバ州のアシニボイン公園動物園へ移動 ~ 新天地への船出」という投稿をしていますが、このハドソンがトロントから昨日29日の午前2時にウィニペグの空港に到着し、その後アシニボイン公園動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センター(The International Polar Bear Conservation Centre)に無事到着したニュースが入ってきました。
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Photo(C)Assiniboine Park Zoo

このハドソンは現在建設中の本格的なホッキョクグマ展示場である “Journey to Churchill” が2014年に完成するまでは同園内のホッキョクグマ保護・厚生センターの施設で飼育・展示されることになります。 アシニボイン公園動物園に到着したハドソンですが同園のシンクレア・スミス園長によれば 「トロントから到着後も元気いっぱいで、周囲の新しい環境にスムーズに適応している徴候である。」 と述べています。具体的に何日からハドソンを一般公開するかは今後発表するとのことです。
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(*追記) 本日30日付の Winnipeg Free Press による続報が報じられています。 ハドソンがウィニペグに到着した日の気温は-19℃で、空港に到着したのは飛行機の遅れによって午前3時15分だったようです。飛行機がウィニペグの空港に到着して貨物室のケージに収容されていたハドソンは、早速鼻を上げてウィニペグの空気の匂いを嗅いでいたそうです。 ハドソンはとりあえず30日間の検疫期間を経て “Journey to Churchill” が2014年に完成するまでは同動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センターにあるかつてあのデビーが暮らしていた展示場を改修した場所で暮らすようです。

ハドソンは最初に収容された場所ではあたりを嗅ぎまわったりしてひたすらその場所を歩き回っていたものの、やがてその場所に付属しているプールで遊びだしているそうです。 ハドソンの様子は全てモニターカメラによって映像がとらえられているとのことです。 シンクレア・スミス園長はこうしたハドソンの到着と動物園への搬入に立ち会っていたようで昨夜は2時間しか寝ていないとのこと。 そのシンクレア・スミス園長はこのハドソンがトロント動物園で生まれた直後から、将来このハドソンをアシニボイン公園動物園で飼育したいと考えていてトロント動物園にアプローチしていたようで、ホッキョクグマの飼育下における繁殖に強い意欲を持っていることが報じられています。 あの偉大なるデビーが2008年に42歳で亡くなった後にホッキョクグマがいなくなってしまったこのアシニボイン公園動物園ですが、こうしてハドソンがやってくることによって、これを手始めにして飼育下におけるホッキョクグマの繁殖基地の地位を確立したいというシンクレア・スミス園長の強い意欲が良く伝わってきます。
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アシニボイン公園動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センターに付属する改修された旧展示場  Photo(C)Assiniboine Park Zoo

このハドソンを送り出したトロント動物園ですが先週がハドソンとのお別れ期間だったわけで映像がいくつかアップされていますのでご紹介しておきます。 この下は何枚かのハドソンの以前の写真と最近の映像で綴るトロント動物園でのハドソンと言う内容になっており、なかなか素晴らしい映像です。



トロント動物園はHPにハドソンのページを作成してハドソンの成長の記録をまとめてありますが、これはなかなか素晴らしいページだと思いました。 特に素晴らしいと思ったのはこのハドソンの体重の推移のチャート(以下)です。
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(C)Toronto Zoo

トロント動物園としてはなんとしても今年の年末にオーロラの出産を成功させたいと思っているでしょうし、そのために雄のイヌクシュクが戻ってくるわけです。 カナダは自国領土内に広大なホッキョクグマの生息地を有しているわけですが、飼育下のホッキョクグマの繁殖にも大いに力を入れている点は興味深いことです。
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(資料)
Assiniboine Park Conservancy (Press Release / Jan.29 2013 - Hudson the Polar Bear Has Arrived in Winnipeg)
Assiniboine Park Zoo (Hudson the Polar Bear)
Toronto Zoo (The Story of Hudson)
Winnipeg Free Press (Jan.29 2013 - New polar bear in town)
CBC News (Jan.29 2013 - Hudson the polar bear arrives in Winnipeg)
CTV Winnipeg (Jan.29 2013 - Zoo’s new polar bear arrives in Winnipeg)
MetroNews Canada (Jan.29 2013 - Hudson the Polar Bear has landed in Winnipeg)
Winnipeg Free Press (Jan.30 2013 - Hudson makes his new home in Winnipeg)
Global Toronto (Jan.29 2013 - Evening News - Hudson arrives)

(過去関連投稿)
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 今シーズン最初の出産ニュース
カナダ・トロント動物園で誕生の赤ちゃん、生き残った2頭のうち1頭が死亡
カナダ・トロント動物園にて人工哺育で育てられた赤ちゃんが遂に一般公開
カナダ・トロント動物園で人工哺育されている赤ちゃんの名前が決まる
カナダ・トロント動物園で人工哺育されたハドソンの近況
カナダ・トロント動物園で人工哺育されたハドソンの満一歳のお誕生会が開催される
カナダ・トロント動物園のハドソンがマニトバ州のアシニボイン公園動物園へ移動 ~ 新天地への船出

(*以下、アシニボイン公園動物園関連)
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新展示場施設の建設  ~  偉大なるデビーの遺したもの
アメリカ・フロリダ州オーランドのシーワールドがカナダ・アシニボイン公園動物園と協力関係構築へ  
by polarbearmaniac | 2013-01-30 12:00 | Polarbearology

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