街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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チェコ・ブルノ動物園の双子の赤ちゃんが生後2ヶ月を無事に経過 ~ 1976年の人工哺育事例について

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Image : Zoo Brno / iDNES.cz

チェコ・ブルノ動物園で昨年11月24日にコーラお母さんから誕生した双子の赤ちゃんですが、とうとう生後2か月を順調に通過しました。 そういった時期の映像がブルノ動物園より公開されています。



ブルノ動物園としてはこの最初の2か月を非常に重視しており、それを乗り越えたことに胸をなでおろしています。 実はこれから様子を見つつ、一度コーラお母さんを産室外に誘いさしてその間に獣医さんが赤ちゃんたちの性別チェックとワクチン接種を行う予定だそうです。 そして春になった天候の良い日を見計らってコーラお母さんと赤ちゃんたちを初めて戸外に出す予定だそうですが具体的な日程は未定のようです。 以前からご紹介していますが、このブルノ動物園のホッキョクグマの産室内の映像は24時間配信されていますので、こちらでご覧になれます

さて、このブルノ動物園ですが、コーラお母さんが前回の2007年の出産でトムとビルの双子を産む前のホッキョクグマの繁殖については1976年に人工哺育に成功しているそうです。そのときに誕生したのは2頭で、そのうちの1頭は感染症で死亡し、もう1頭は保育器の中で人工哺育を行いなんとか命を取りとめたそうです。 「その当時は現在とは比較にならないくらい条件が厳しかったのです。」 と当時の飼育員さんは回想しています。 たしかにその当時のチェコスロヴァキアは社会主義国であり、人工哺育に用いる質の良いミルクなどを入手するのには大変だったろうと思います。 なにしろ社会主義国ではそういった消費物資が不足していたわけです。 その赤ちゃんは雄でククリーン (Kukulín) と名付けられたそうで、生後3か月から飼育員さん夫妻(御主人はやはりブルノ動物園で獣医として働いていたそうです)の家に引き取られてそこで育てられたそうです。 このククリーンはその後このブルノ動物園で7歳の時に亡くなっているようです。 私はこのブルノ動物園の事例は初めて知りました。 以下の2枚の写真がこの時のククリーンと飼育員さん夫妻の写真です。
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Photo : encyklopedie.brna.cz
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Photo : Ringier Axel Springer CZ
ブルノ動物園で1976~77年に人工哺育されたククリーン 

やはりこの時代の旧東側諸国ではホッキョクグマの人工哺育は比較的よく行われていたという話の一端を裏付けるような事例です。

(資料)
Mediafax.cz (Jan.31 2013 - Brněnská lední medvíďata mají za sebou dva nejkritičtější měsíce)
iDNES.cz ‘Jan.31 2013 - Brněnská lední medvíďata by mohla do měsíce opustit svůj box)
Aha (Feb.12 2013 - Lední medvěd Kukulín: Spal v dětské postýlce! )

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園がコーラの出産に園の浮沈をかける ~ 食害の瞬間を映した貴重な映像記録の公開
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by polarbearmaniac | 2013-02-01 07:00 | Polarbearology

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