街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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最近のコカコーラ社の2つの宣伝映像 ~ リアルであるが故の非現実性というパラドックス

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(C)Scott Free / CAA Marketing

コカコーラ社のCMのキャラクターにはなくてはならない存在になっているホッキョクグマですが、最近どんなもの作られているかを見てみましょう。

まずイギリスの映画監督であるリドリー・スコット(Sir Ridley Scott)氏が制作責任者となったCG映像です。この映像はアメリカでかなり話題になった映像だそうですのですでにご覧になられた方も多いと思います。 約6分間のショートムービーです。



この映像は細部の美しさとリアリティーに凝りに凝ったものですが、その「美しさとリアリティー」が実現されればされるほど大きな違和感を覚えてしまいます。まずこれはホッキョクグマの一家を主人公にしているのですが、そもそもホッキョクグマの一家などというものが現実には存在し得ません。 雄のホッキョクグマがこうして自分の家族と一緒にツンドラを歩くなどということはあり得ませんし、映像の途中から登場する多くのホッキョクグの集団というものも現実にはまったくありえません。 アメリカの中流家庭をモデルにした家族ドラマにしていますが、そのあたりも大いに違和感があります。 ホッキョクグマの生態に関して情報のない人に誤解を与える危険性があるわけですが、この映像は空想の世界を描いている点に関するならば優秀な作品と言えるのかもしれません。そして非常に完成度の高い作品であることも間違いないでしょう。

次はコカコーラ社の製品が登場する、まさにCMです。



皮肉なことに私はこの映像のほうには違和感はそれほど覚えません。徹底的にCMであるが故にホッキョクグマの姿はリアリティーを持つ必要がないせいか単に健康的なアニメということで済ますことができます。

(資料)
Adweek (Jan.7 2013 - Ad of the Day: Coca-Cola
The brand's polar bears weather some family drama in this six-minute short, produced by Ridley Scott
)
3D World (Feb.1 2013 - Friday Animation Fun: Coca-Cola Polar Bears short)
by polarbearmaniac | 2013-02-04 22:30 | Polarbearology

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