街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ベルリンの自然史博物館においてクヌートの剥製標本の展示が開始へ

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制作段階のクヌートの剥製標本  
Photo(C) Museum für Naturkunde Berlin/DPA

2011年の3月にベルリン動物園で悲劇的な死を遂げたクヌートですが、その死の直後から彼の姿を剥製標本といった形でベルリンの自然史博物館(Museum für Naturkunde)に展示することは決まっていましたが、それについてクヌートファンを中心に反対の声が上がっていたということがありました。このクヌートの剥製標本が完成し、とりあえず今週の金曜日から特別展示ということで無料で約一カ月、ベルリンのインヴァリーデン通りにある自然史博物館で公開されることになりました。

「剥製」といってもいろいろな制作のやり方があるそうですが、今回のクヌートのものはプラスティックの型に粘土を固めてポリウレタンで肉付けし眼球はガラス製で、体毛のみ冷凍保存してあった本物のクヌートのものを使用して制作されたようです。 つまり、「本物」なのはこの剥製標本の表面の部分だけであるということですね。 冒頭の写真はこの剥製標本を制作している過程で撮られたものです。ベルリンの自然史博物館の館長さんはこのクヌートの剥製標本の展示について、絶滅危惧種の保護、地球温暖化との闘い、そして人間と動物との関係を象徴するシンボルなのだと語っています。来年2014年からは常設展示のブースでの公開となるそうです。

ベルリン動物園のホッキョクグマ展示場の横にあるクヌート像は私も先日見てきたばかりですが、これはクヌートの想い出を偲ぶという意図から制作・展示されているわけで、今回のこの自然史博物館での剥製標本の展示は科学としての生物学、それも生体記録としてからの見地からなされるわけで、意味合いがかなり異なるわけです。熱心なクヌートファンはやはり、クヌートの想い出は心の中に生かしておきたいと考えるためか、こうした科学的見地からの展示には抵抗があるということでしょう。 2年前のそうした反対運動を伝えるニュースの映像をご紹介しておきます。

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ドイツのクヌートファンというのは女性を中心に、なかなか広い年齢層にまたがっていることがわかります。

(後記)「剥製標本」という訳語を採用した理由についてはこちらの投稿の「追記」をご参照下さい。

(資料)
Tagesspiegel (Feb.13 2013 - Knut kommt in die Vitrine)
Stern.de (Feb.11 2013 - Eisbär Knut ist wieder da)
BZ (Feb.11 2013 - Auf diese Plastik wird Knuts Fell gezogen)

(過去関連投稿)
クヌートを記念するブロンズ像の制作・展示が決定 ~ 2012年春にベルリン動物園内に
ベルリン動物園の亡きクヌートの5回目の誕生日へのファンの熱い思い
ベルリン動物園でクヌート記念像の除幕式が行われる ~ 不滅化という 「クヌートの物語」 の終末へ
大晦日はベルリン動物園へ ~ 伝説化したクヌート、その思い出
ベルリン動物園でのんびり暮らすホッキョクグマたち ~ 壮年の雌3頭の仲良しトリオ
by polarbearmaniac | 2013-02-12 21:00 | Polarbearology

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