街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のシークーがフランス・ロワール地方のラ・フレーシュ動物園へ移動

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シークー Photo(C)explore.org

オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園から突然発表がありました。 2010年の11月にフリーダムお母さんから生まれた双子の一頭である雄のシークー (Siku) が、なんと事前の発表がないまま水曜日にフランス中部・ロワール地方のラ・フレーシュ動物園 (Zoo de la Flèche) に移動すべく出発したとのことです。 移動のためにラ・フレーシュ動物園のスタッフがレネンにやってきて移動するシークーに同行しているそうです。 ラ・フレーシュ動物園で彼は22歳になったばかりのオランダ・ロッテルダム動物園生まれの雌のカタンカ (Katinka) とペアとして同居することになるとアウヴェハンス動物園は述べています。 これは例のEEP による繁殖計画による移動だそうです。

驚きました。 私は一昨年の5月、そして昨年の3月にこのシークー、そして双子のもう一頭の雌セシに会っていますが、彼らは実に伸び伸びと暮らしていました。 セシはすでに昨年の10月にスウェーデンのオルサ・グレンクリット (Orsa Grönklitt) のベアパーク (Björnpark) に移動しています。 このセシ、そして今回のシークーの移動によってフリーダムお母さんが子供たちから解放されたことになり、いよいよこれから雄のヴィクトルとの間での繁殖を狙うということになるのでしょう。 以下の映像はこのシークーとセシの双子がフリーダムお母さんと一緒に初めて戸外に登場したときの映像です。 生後89日目の2011年2月21日のことでした。



しかしどうでしょうか、現在2歳のシークーが繁殖可能になるまであと3~4年かかります。 そうするとラ・フレーシュ動物園で今回シークーを待ち受けているカタンカはその時には25~26歳になってしまうわけです。 これはちょっと厳しいですね。 というよりも、フリーダムを子供たちから解放してやってヴィクトルとの間の今年の繁殖を成功させようというほうがEEPの繁殖計画に基づく今回の移動の本当の意味でしょうか? そう考えたほうがよさそうです。 要するに今回の移動はシークーを将来的にラ・フレーシュ動物園で繁殖に寄与させるという意味ではないのではないかということです。 この下の写真がラ・フレーシュ動物園でシークーを待ち受けるカタンカでしょう。
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カタンカ Photo(C)Iziona/Acu'Zoo

このラ・フレーシュ動物園のホッキョクグマ飼育展示場はこの下の映像で見ることができます。



欧州の動物園におけるホッキョクグマの移動は、多くの場合事前に一般に知らされることがなく、出発してから発表があるケースが多いのですが今回もそういった典型的なケースだと思います。 シークーのフランスでの活躍を祈りたいと思います。

(資料)
Ouwehands Dierenpark Rhenen (Mar.6 2013 - IJsbeer Siku verhuist naar Frankrijk)
RTV Utrecht (Mar.6 2013 - IJsbeer Siku vertrokken naar Frankrijk)

(過去関連投稿)
シークーとセシ、その伸びやかさと無邪気さの大きな魅力
フリーダムを称える
フリーダムお母さんと1歳になったシークーとセシの双子
オランダからスウェーデンへ ~ ヴィックスとセシの新ペアとしての旅立ちの日ついに来る
スウェーデンのオルサ・グレンクリットのベアパークに到着後のヴィックスとセシ
by polarbearmaniac | 2013-03-07 01:30 | Polarbearology

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