街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

アメリカ・アラスカ州の北西岸でホッキョクグマの孤児の赤ちゃんが保護!

a0151913_11555685.jpg
a0151913_1156825.jpg
保護された赤ちゃん Photo(C)John Gomes/Alaska Zoo

アメリカ・アラスカ州の北西部の海岸のポイント・レイという場所の付近で12日、一頭の雄のホッキョクグマの孤児の赤ちゃんが保護されたそうです。 生後3~4か月でお母さんは射殺されてしまったことが確認されてゃいますが、それが狩猟によるものかあるいは人間が正当防衛で撃ったのかに関しては現在アメリカの魚類野生動物保護局 (U.S. Fish and Wildlife Service)によって調査中とのことです。 この赤ちゃんは12日に現場で保護されたあとノーススロープ郡の生物学者が保護し、そののち現在はアンカレッジのアラスカ動物園に送られて保護されています。
a0151913_21313589.jpg
名前のカリー (Kali) と付けられたこの赤ちゃんは現在は食欲が旺盛で大変元気な様子を見せているそうです。 以下はアンカレッジのアラスカ動物園でのこの赤ちゃん、カリーの様子です。







AP通信のニュース映像もご紹介しておきます。



このカリーが今後どの動物園に行くのかなど今後のことは決まっていないそうですが、とりあえず当分はアラスカ動物園で保護されるそうです。 こういったアラスカ州でのホッキョクグマの孤児の赤ちゃんの保護について最近有名だったのは2011年の5月に保護されたカニック (現在はケンタッキー州のルイヴィル動物園で飼育)でした。 その時のカニックも最初こうしてアンカレッジのアラスカ動物園で保護されたわけです。今回もこうして孤児となった赤ちゃんが保護されたわけですが、一頭でも多くのこうした赤ちゃんを粘り強く見つけて保護していただきたいと思います。

(*追記)
Anchorage Daily News というマスコミがこの赤ちゃんが保護されたときのことを詳しく伝えています。 先週の月曜日にジェームズ・タズラックという男がトナカイ狩りをしている最中にホッキョクグマと遭遇したため100ヤードの距離からライフル銃でそのホッキョクグマを撃ったそうです。 この男は先住民族のイヌピアクのハンターでホッキョクグマ狩猟ができるライセンスを持っている男だそうですが、撃ったあとでそのホッキョクグマを見てみると明らかに授乳期にある雌のホッキョクグマだったことがわかり、近くに赤ちゃんがいるであろうことを考えてそのホッキョクグマの足跡をたどってみると1500フィート離れた場所に巣穴を発見し、その巣穴の中にこの今回の赤ちゃんであるカリーの姿を見つけたそうです。この男は巣穴に入って赤ちゃんを抱きかかえ、そしてポイント・レイに連れて行き、赤ちゃんはその夜は村の警察の体育館で一夜を過ごした後、翌日はノーススロープ郡の手配でバロー (Barrow) という街まで大きな犬小屋に入れられて空輸され、そこで獣医さんのチェックを受けたそうです。 そしてその日のうちにアンカレッジに空輸されてアラスカ動物園で保護されたというわけです。

ホッキョクグマを撃った男は、撃った時には赤ちゃんはいなかったと言っています。 子供を連れた雌のホッキョクグマはたとえライセンスを所持していても撃ってはいけないことになっており、現在、魚類野生動物保護局が今回の件を調査中です。 私が思いますに、この男が足跡をたどって巣穴を見つけて中を見たら赤ちゃんがいたと言う証言は怪しいと思います。 赤ちゃんを巣穴に置いたまま1500フィート(約500メートル)も母親が巣穴から離れて単独行動をしていたということは不自然です。 この男は今まで8頭のホッキョクグマを撃ったことがあるそうですがそれらは全部雄であり、雌は今回が初めてだと言っていますが、言い訳ですね。 この男は「母親を殺してしまったことは不幸な出来事だった」とも言っています。 ともあれ、こうしてこのカリーの人生(熊生)はこの事件で大きく変わってしまったのでした。不幸なことです。 この下の写真は今回の赤ちゃんであるカリーがアラスカ動物園に到着して直後の写真です。

a0151913_21191260.jpg
Photo(C)John Gomes / The Alaska Zoo

(資料)
U.S. Fish and Wildlife Service (Mar.19 2013 - Polar Bear Cub Delivered to Alaska Zoo)
Alaska Dispatch (Mar.19 2013 - Adorable orphaned polar bear cub finds new friends at Alaska Zoo)
KTUU.com (Mar.19 2013 - Polar Bear Cub Delivered to Alaska Zoo)
(*追加資料)
Anchorage Daily News (Mar.19 2013 - Hunter carries orphaned polar bear cub home on snowmachine)
KTVA CBS 11 News Alaska (Mar.19 2013 - Polar Bear Cub Finds Temporary Home at Alaska Zoo)
by polarbearmaniac | 2013-03-20 13:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-03-24 15:00
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-03-23 20:00
男鹿水族館のクルミと豪太のペ..
at 2017-03-22 23:30
ハンガリー・ブダペスト動物園..
at 2017-03-21 20:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-03-21 18:00
ロシア・ノヴォシビルスク市の..
at 2017-03-20 19:00
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-03-19 20:30
チェコ・ブルノ動物園の「国際..
at 2017-03-19 00:30
ドイツ・ミュンヘン、ヘラブル..
at 2017-03-18 11:00
フランス・ミュルーズ動物園で..
at 2017-03-18 00:30

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin