街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃん命名のイベントは悪天候で延期となる

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カザン市動物園の赤ちゃん
Photo(C)Элита Татарстана/Шамиля Абдюшева

昨年12月16日にロシア連邦タタールスタン共和国のカザン市動物園でマレイシュカお母さんから生まれ3月21日に突然その誕生の事実と公開が行われた赤ちゃんの命名のイベントが5日に行われることになっていた件についてはすで投稿していますが、この5日のイベントは悪天候のため12日に延期されたそうです。 5日にはかなりの家族連れが雨にもかかわらず動物園に来ていたようですが、やはり命名のイベントを行うには条件が悪いと動物園側では判断したようです。
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5月5日、雨のカザン市動物園 
Photo(C)Элита Татарстана/Шамиля Абдюшева

このカザン市動物園の偉大なる母であるマレイシュカお母さんですが、今は亡き名ホッキョクグマであるディクサの娘としてこの1995年の11月にこのカザン市動物園で生まれています。 実はこのディクサ(1973 ~ 2006) の子供たちというのが実際に何頭いるのかがよくわかりません。 ある資料によれは15頭出産しているそうですが、現在確認できるのが1987年生まれのウスラーダ(現 レニングラード動物園)、1991年生まれのウド (現 セヴェルスク動物園)、1989年生まれのロメオ(現 リガ動物園)、1993年生まれのウディ(現 バンコク・サファリワールド)、1995年生まれのマレイシュカ(現 カザン市動物園)、といったところです。 おそらく中国にも行ったであろう個体については現時点では確認のしようがありません。 実はこのウディの写真といったもので確認できるのはカザン市動物園に展示してあったパネルの写真の一枚だけで、それはすでに以前の投稿でご紹介しています。 「1979年から2007年までの間で17頭の繁殖に成功し、そのうち14頭が見事に成育している」と書かれていましたが、2005年と2007年にそれぞれ一頭生まれている個体はマレイシュカの子供ですから、ディクサの子供で成育しているのは最大で見積もって12頭である可能性もあります。 1979年というのはディクサが6歳の時ですから、このカザン市動物園で 「1979年から...」 というのはディクサが母親として君臨していた時代と、マレイシュカが繁殖の表舞台に登場してきてからを指しているものと考えられるからです。  血統登録情報やその他の資料の内容について critical な態度で裏付けを取っていくためには小さな事実を一つ一つレンガを積み上げるように調査していきませんと個体の動きに密着した情報を明らかにすることができませんから時間のかかる作業です。 さらなる調査を継続していきたいと考えます。
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Photo(C)Элита Татарстана/Шамиля Абдюшева

(資料)
Элита Татарстана (May.5 2013 - Отпраздновать "Именины белого медвежонка" в казанском зооботсаде помешал ливень)
Вечерняя Казань (May.5 2013 - Казанский белый медвежонок остался безымянным еще на неделю)

(過去関連投稿)
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園で誕生の赤ちゃんの命名について同動物園が告知
(過去関連投稿 - 2011年 カザン市動物園訪問記)
カザン市動物園へ ~ 貧弱な飼育環境と大きな繁殖実績との間の巨大なパラドックス
カザンの星、マレイシュカお母さんの素顔
カザンで見たユーコン (天王寺動物園、ゴーゴの父) の素顔
カザン市動物園訪問2日目 ~ 疑惑から事実の確定へ
by polarbearmaniac | 2013-05-08 23:45 | Polarbearology

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