街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オーストラリア・クイーンズランド州、シーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生!

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産室内のリアお母さんと赤ちゃん  Photo(C)Sea World

突然のニュースです。 オーストラリア・クイーンズランド州、ゴールドコーストのシーワールド (Sea World) で5月9日にホッキョクグマの赤ちゃんが誕生したとのことです。 生んだのは12歳のリアです。 早速、公開された産室内の映像を見てみましょう。



リアお母さんは2000年12月にロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園でウスラーダお母さんから生まれた双子の一頭です。 生まれたのは双子だったそうですが、誕生直後に二番目に誕生した一頭が死亡したようです。(*注 - マスコミは 「死亡した」とか「生存しなかった」 とだけ述べていますが、シーワールドとしてはその「死亡した」赤ちゃんがどういう状態だったのかについて明確には述べてはいません。「食害」だったかもしれず育児放棄だったかもしれません。 シーワールドとしてはそのあたりを曖昧にした言い方をしています。) しかし最初に生まれた赤ちゃんは元気だそうで、お母さんの授乳を受けているのが確認できているそうです。 シーワールドのスタッフの話によりますと、リアお母さんは最初に生まれた赤ちゃんの世話に全力を投入していたそうで、次に生まれた二番目の赤ちゃんについては、どうも面倒を見る気持ちがなかったようですね。 「あえて二兎を追わなかったお母さん」というところでしょうか。 ちなみにこのリアお母さんは初産だそうです。 以下のこのTVニュース映像をご紹介しておきます。 ここでも産室内の映像も紹介されています (冒頭にCMが入る場合があります)。





また、この赤ちゃん誕生についてのオーストラリア放送協会のTVニュース映像についてはこちらでご覧ください。 
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リアお母さん (C)Sea World
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さすがに南半球だけあって北半球とはホッキョクグマの誕生シーズンが半年ずれているわけですね。 オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドといえば男鹿水族館の豪太の所有権を持つ施設です。 このシーワールドではホッキョクグマの自然繁殖が悲願だったそうで、今回の赤ちゃんの誕生に大喜びしているようです。 しkしその一方で、一頭が亡くなってしまったことも残念がっているそうです。 このリアお母さんの繁殖行動については昨年の投稿である「オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのホッキョクグマたち ~ 繁殖への期待、豪太との関係」を是非ご参照下さい。 また、このリアと雄のネルソンとの間の昨年の繁殖行動についてのニュースは以下でご覧になれます。



今回の赤ちゃんの誕生はオーストラリアでの飼育下での2例目のホッキョクグマの繁殖例だそうです。 最初は1985年のアデレード動物園での赤ちゃんの誕生だったようです。 やはり「アンデルマ/ウスラーダ系」はたいしたものです。

(*後記 - この1985年にアデレード動物園で生まれたのが現在シカゴのブルックフィールド動物園で飼育されているオージーです。)

(資料)
The Australian (May.13 2013 - Polar bear cub born at Qld theme park)
Yahoo 7 News (May.13 2013 - Second polar bear born in Australia)
ABC News (May.13 2013 - Mixed emotions surround Sea World polar bear birth)
Herald Sun (May.13 2013 - Baby polar bear receives a warm welcome)
NEWS.com.au (May.11 2013 - Baby polar bear receives a warm welcome)
Radio Australia (May.13 2013 - Mixed emotions surround Sea World polar bear birth)
The St.Petersburg Times (Nov.23 2001 - City Zoo Favorites Head South)

(過去関連投稿)
ウスラーダお母さんの2頭の子供たちとの別れ
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのホッキョクグマたち ~ 繁殖への期待、豪太との関係

(*追記 ) 今回の赤ちゃんのお母さん(リア)の名前をシーワールドもオーストラリアのマスコミも Liya と綴っています。 これはロシア語の彼女の名前である”Лия” をそのままラテン文字表記のアルファベットにしたものです。 しかし彼女の名前のキリル文字からラテン文字への綴りの変換について国際標準化機構が現在使用する標準表記法 (ISO 9:1995)に従うと ”Lia” となるはずです。 そしてロシア・サンクトペテルブルクの地元英語新聞 (The St.Petersburg Times) も、このリアが地元を旅立った際の記事には綴りとして “Lia” を採用しています。 こういった事実に従って”Лия” の日本語表記は「リヤ」ではなく 「リア」 が正しいと考えますので、本投稿でも「リア」を表記として採用しています。
by polarbearmaniac | 2013-05-13 16:15 | Polarbearology

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