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札幌・円山動物園の新ツインズ (ノワール、ブランシュ – 仮称) の性別は2頭共に雌 (メス) と判明

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ブランシュ(左)とノワール(右) 
(2013年5月11日撮影 於 札幌・円山動物園)

札幌・円山動物園より本日(21日)に正式発表がありました、ララが昨年12月8日に産んだ双子の赤ちゃんは北海道大学獣医学研究科によるDNA鑑定の結果、両頭ともに雌 (メス)であることが判明したそうです。
(*追記 - 札幌市の上田市長がこの新ツインズの性別判明について定例記者会見で最初のトピックとして冒頭に述べたようです。その際の配布資料はこちらでご覧になれます。 また、上田市長の記者会見は動画で公開されています。 こちらのページを開いていただいて、下のほうにある動画のところをクリックして下さい。 これは全く皮肉ではありませんが、アベノミクス、日米同盟、憲法改正、尖閣問題、歴史認識、拉致問題.議員定数削減問題、一票の価値問題、震災被災地復興...そういった中にあって札幌市は本当に平和な街ですね。  ホッキョクグマの赤ちゃんの性別が市政報告の冒頭のトピックということですか。 それならば上田市長には第二ホッキョクグマ館の建設資金について是非気前よく支出していただきたいところです。 おっと、札幌市の市民税の納税者ではない私は気軽ににそういうことを言える立場ではありませんが。)

私の中ではこのノワールとブランシュは、実際に我々の前にその姿を見せた一般公開の当日から今まで、内心では両方とも雌 (メス)であるという確信にほとんど揺らぎはありませんでした。 この2頭の行動の微妙な差異は性別の違いではなく性格の違いから生じていると考えるのが合理的だという判断でした。そうなると雄 (オス)のツインズと雌 (メス)のツインズという可能性に絞られるわけですが、ノワールの顔立ちは典型的なララの娘という顔立ちでしたのでノワールが雌ならブランシュも同然雌である....それが筋の通った考え方だと思ったわけでした。 また、ララがイコロとキロルの時とは違って母親としての権威を振りかざさないで赤ちゃんたちに接している点で、やはりこれは母親と娘の関係だろうとも思っていました。 その後も何回か札幌の出向き、この双子の様子を観察し続けましたが、この2頭は実に美しく、そして優雅な成長を続けています。やはり雌の双子でなければ見られない、一種独特の雅の世界といったものを感じさせてくれているわけです。 それは「ノワールとブランシュ(仮称)の美しく優雅な成長過程 ~ "Élégances belles et juvéniles"」 という投稿に記した通りです。

実は昨年12月21日に産室内のララの双子の赤ちゃんの性別予想 を試みてみましたが、その時はロシアの生物学者であるイーゴリ・トゥマノフ氏の研究報告に示された傾向をもとに、「2頭とも雌 (メス)」と予想していました。 ララは出産経験を積むことによってだんだんとトゥマノフ氏のデータの傾向に沿った出産を行うようになるだろうと考えましたが、やはりその通りだったと言えるのかもしれません。 まあこれは、出産直後の産室内の段階での性別予想は所詮は暇潰しの遊び程度の予想ということでしたから、今回の結果で本当にそういう傾向に従ったのだと断言できるものでもありません。

要するに双子と判明した時点で可能性としては雄/雄、雄/雌、雌/雌の三通りしかなかったわけですが、一般公開後となってこの双子の性別はその双子の行動や母親の双子に接する態度から判断して同じに違いないとの強い推定が成り立ち、少なくとも一頭が雌だと確信できれば、それは2頭ともに雌であるという連鎖的な結論の予想が導き出せた...そんな感じでしょうか。 今回は予想するのはそう難しくはなかったという感じを持ちます。 通常、こうして出産を繰り返す大物お母さんは、だんだんと雄を産む確率が高くなるものですが、ララお母さんはそうではないようです。その点で実にたいしたものだと思います。

(資料)
札幌・円山動物園 (動物たちのニュース May,21 2013 – 「ホッキョクグマの双子の性別について」

(過去関連投稿)
ララの赤ちゃんたちの性別を過去のデータを用いて予想する!
ララの新ツインズの性別は? ~  ノワール (Noire) とブランシュ (Blanche) は双子姉妹か??
一般公開2日目のララ親子 ~ 活動範囲の拡大した2頭の甘えっ子ちゃん、ノワールとブランシュ
ノワール(Noire) とブランシュ(Blanche) - (仮称) の性別をめぐって (再説)
ノワールとブランシュ (仮称)、相違点よりも類似点が優る新ツインズの姿 ~ 天候不順の日曜日
ノワールとブランシュ(仮称)の美しく優雅な成長過程 ~ "Élégances belles et juvéniles"

(*注 - ノワールとブランシュというのは勿論、この赤ちゃんたちの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称です。)
by polarbearmaniac | 2013-05-21 17:00 | Polarbearology

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