街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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男鹿水族館の赤ちゃんの名前が 「ミルク」 に決定!

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男鹿水族館から昨日3日に発表があり、昨年12月4日に誕生したクルミの雌の赤ちゃんの名前が「ミルク (Milk)」 に決定したとのことです。 私には少し予想外でした。 この名前になる可能性は比較的低いのではないかと思っていましたが、投票数の半数近くの支持を得たそうです。 今更ながら、「ピリカ」、「デア」に匹敵しないまでも肉薄するだけの雌のホッキョクグマの素晴らしい名前を考え出すことが、いかに難しいことであるかを痛感せざるを得ません。
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・キララ(輝く存在になるように)
・コマチ(小野小町のように美しく)
・スノア(「スノー」と秋田の「ア」の複合)
・ツバキ(男鹿の「北限のツバキ」にちなんで)
・ポラリス(英語で「北極星」)
・ミルク(白い色、クルミの逆さ読み)

が候補でしたね。 私は今回の件では名前の候補の応募もしていなければ投票もしていませんが、「キララ」 か 「コマチ」 になるかなと思っていました。 前者 (Quilara/Kirara) は語感・音感からも欧米人に対しても雌であることを強く印象付ける名前ですし、 後者 (Komachi) は秋田県に深くゆかりを持つ9世紀の日本の歴史 (というよりも伝説)上の人物に由来しており懐の深い、まさに異彩を放つ名前だったわけです。 どうでしょうか、後者の名前は今後、秋田県が所有権を有することになるであろう雌の赤ちゃんが生まれてきた時のために、結果的にではありますが温存されたのだと考えておくべきなのかもしれません。 (ちなみに今回のミルクちゃんは特段の事情が契約に付記されていない場合は、通常は所有権は釧路市にあるということになるはずです。)
(*追記 - 報道によりますと、ミルク(2609票)、キララ(771票)、コマチ(679票)、だったそうです。)
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「ミルク」というのは「ミルクのように白い」という意味で理解すべきでしょうね。 「クルミ」 の逆さ読みを由来にしているという解釈はまず成り立ち得ません。 Milk を逆さまにしてもクルミにはなりません。 これはそもそも言語というものに対する意識の問題が大きく関係してくるのですが、たとえ「ミルク」 という語は英語に語源のある外来日本語なのだと解釈してみたとしても、日本語と外来語をごっちゃにして逆さ読みをするとういう発想は本来ならありえませんから、今回の名前の由来は 「ミルクのように白い (そして美しい) ホッキョクグマのイメージ」 という理由付けだけで十分でしょう。 ケレン味のない親しみやすさを感じさせる良い名前だと思います。
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これからは「ミルクちゃん」と呼ばせてもらうことにします。
おめでとう、ミルクちゃん!



(写真 - 2013年5月1日撮影 於 秋田県・男鹿水族館)

(*後記 - ミルクの命名に関するTVニュースを2つほどご紹介しておきます。)


子グマの名前候補6つ決まる 投稿者 samthavasa


子グマの名前が決定 投稿者 samthavasa

(資料)
男鹿水族館 HP (Jun.3 2013 - 仔グマの名前は、『ミルク』に決定しました☆)
読売新聞 (Jun.4 2013 - GAO の子グマ 「ミルク」に決定)

(過去関連投稿)
男鹿水族館でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
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by polarbearmaniac | 2013-06-04 01:30 | Polarbearology

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