街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

アメリカ・クリーヴランドのメトロパークス動物園のオーロラ(旭山動物園サツキの姉)、長い旅を経ての死

a0151913_9134350.jpg
オーロラ Photo(C)Cleveland Metroparks Zoo

アメリカ・オハイオ州、クリーヴランドのメトロパークス動物園で飼育されていた30歳の雌のオーロラが肝臓ガンを患い病状が悪化したため、一昨日の月曜日12日に安楽死という方法で亡くなったそうです。 このオーロラは旭山動物園で飼育されているサツキの腹違いの姉にあたります。 実はこのオーロラについては以前の投稿である 「アメリカ・クリーヴランド、メトロパークス動物園のスノウボール (旭山動物園 サツキの母) の遺したもの」で、その姿を写真でご紹介したことがありましたのでご参照いただければ幸いです。
a0151913_1154017.jpg
オーロラ Photo(C)Marvin Fong / Plain Dealer

今回亡くなったオーロラですが、今年初めの検診で肝臓ガンが発見されていたものの、かなり進行していたために治療が難しく、それ以降はスタッフが彼女の健康状態を詳しくモニターして健康状態を管理していたそうです。 先週末あたりから病状が悪化し、メトロパークス動物園では安楽死させるという苦渋の選択を採らざるを得なかったそうです。 これでこのクリーヴランドのメトロパークス動物園にはホッキョクグマがいなくなってしまったわけです。 1980年代から90年代初頭にはホッキョクグマの繁殖に大きな実績を挙げたこのメトロパークス動物園ですが非常に寂しいことになりました。

生前のオーロラの映像を見てみましょう。 やはりサツキに似ていると思います。



それから次の映像は実に貴重なものですので是非ご覧いただきたく思います。 何故なら映っているのは今回亡くなったオーロラと、そして4年前に亡くなった往年の名ホッキョクグマであるスノウボールが同時に映っているからです。 このスノウボールこそ旭山動物園のサツキを母乳で育て上げた母親なのです。 映像ではスノウボールはオーロラの後ろ側、すなわち右側に映っています。 この時はもう36歳になっていたでしょう。 やはり足腰の衰えは隠せません。 オーロラはサツキの姉ですが、このスノウボールがら生まれたわけではありません。 ただし父親はサツキと同じです。 一方、サツキはスノウボールから生まれ、そして父親はオーロラと同じというわけです。



このオーロラは1982年11月にこのクリーヴランドのメトロパークス動物園で生まれ、その後なんと欧州に送られ、ドイツのゲルゼンキルヘン動物園で飼育された後に再びアメリカに戻り、ミルウォーキー郡動物園、ヘンリー・ヴィラス動物園を経て生まれ故郷のクリーヴランドのメトロパークス動物園に戻ってきたのが2001年のことでした。北米と欧州を往復した本当に長い旅でした、 本当にご苦労様でした。 謹んでオーロラの冥福を祈ります。

(資料)
Cleveland Metroparks Zoo (News Room Aug.13 2013 - Cleveland Metroparks Zoo saddened by death of 30-year-old polar bear)
Cleveland.com (Aug.13 2013 - Cleveland Metroparks Zoo euthanizes its last polar bear)
Fox 8 Cleveland (Aug.13 2013 - Zoo Mourns Loss of Polar Bear)

(過去関連投稿)
【訃報】 円山動物園のサツキのお母さんが亡くなりました..
アメリカ・デンバー動物園のフロスティ(旭山動物園サツキの兄)逝く
アメリカ・クリーヴランド、メトロパークス動物園のスノウボール (旭山動物園 サツキの母) の遺したもの
by polarbearmaniac | 2013-08-14 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-06-22 23:00
ロシア・中部シベリアに記録的..
at 2017-06-21 18:30
アメリカ・フィラデルフィア動..
at 2017-06-20 23:50
デンマーク・オールボー動物園..
at 2017-06-19 22:00
オーストラリア・ゴールドコー..
at 2017-06-19 20:30
モスクワ動物園・ヴォロコラム..
at 2017-06-18 21:00
フランス・ミュルーズ動物園の..
at 2017-06-17 23:00
エストニア・タリン動物園の雄..
at 2017-06-16 23:55
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-06-15 23:55
ロシア・ウラル地方 ペルミ動..
at 2017-06-14 23:55

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin