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チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの人気で入園者数は好調 ~ 双子は1頭の場合より常に魅力的か?

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コーラお母さんとコメタとナヌクの双子 Photo(C)DENÍK/Attila Racek

チェコ・モラヴィア地方の都市ブルノの動物園で昨年11月24日にコーラお母さんから誕生したコメタとナヌクの雌と雄の双子ですが、地元での人気は大変なものでブルノ動物園の入園者増に大きな貢献を果たしていることをホヴォルカ園長は誇りを持って語っています。 それは前回、2007年11月に誕生したトムとビルの雄の双子が展示されて大人気だった時とほぼ同じレベルであり、今回もやはりホッキョクグマ人気というものを裏付けているようです。 ごく最近のコメタとナヌクの様子をご紹介しておきます。





ブルノ動物園で一番入園者の多い月は7月のようですが、前回のトムとビルの双子ブームの時は7月には47500人もの入園者があり、この双子が去った年の同じ月の入園者である39400人と比較するとその違いは明白であると報じられています。 今回のコメタとナヌクの双子が展示されている今年の7月の入園者数は46000人強であることも彼らの集客力を物語っていると言えそうです。 ただしブルノ動物園にとっての頭の痛いところは来園者のための駐車場のスペースだそうで、追加の新しいスペースを増設する計画案ができているものかかわらず行政が足踏み状態で建設そのもの進行が遅れていることにホヴォルカ園長さんはかなり不満の様子です。

そういえば札幌の円山動物園での入園者数推移を見るとイコロとキロルが公開さていた2009年度 (平成21年度) は約92万人強と、他の年度を圧倒しています。 ただし、アイラが公開されていた2011年度(平成23年度)はそうでもないですね。 79万人強と言った程度でララの赤ちゃんの不在であった前年よりも落ちています。今回のマルルとポロロが公開されている2013年度はどの程度になるでしょうか? 感覚的には85万人あたりに落ち着くのではないでしょうか。 あのイコロとキロルの時は何か特別のフィーバーだったように思いました。 やはりそれまでホッキョクグマの双子というものが何年も見られなかったという理由が一つと、前園長さんが巧みに人気を盛り上げたという良い意味での「演出」もあったように思いました。

最近海外のマスコミの報道で、「動物の赤ちゃんは常に双子のほうが1頭の場合よりも可愛い ( “2 Baby Animals Is Always Cuter Than 1”)」 などという記事が出ましたが、これは単に動物を愛玩的視点でしか見ておらず実に皮相な見方だと思います。 私は1頭のアイラが双子のイコロとキロルと比較して見ていておもしろくないなどと思ったことはただの一度もありませんでした。 1頭には双子の場合と異なる見方というものがあるわけです。 1頭の場合ですと母親の関与が比較的大きくなる傾向があり、そういった母と子の関係とその行動などを観察するのは双子とはまた違ったおもしろさがあるわけです。 それどころか私は、1頭だけのアイラのほうが双子のイコロとキロルを見ているよりも面白いと感じた瞬間は幾度もありました。 ただし一般的には上の円山動物園の入園者推移でもご紹介した通り、ホッキョクグマの赤ちゃんといえども1頭のアイラだけでは集客力は必ずしも強くなかったということを示しているようにも思います。

(資料)
iDNES.cz (Aug.8 2013 - Efekt medvěd se projevil. Do zoo v Brně už se opět hrnou davy)
円山動物園HP (平成24年度 札幌市円山動物園入園者数について
Huffington Post (Aug.14 2013 - Twin Baby Red Pandas Prove 2 Baby Animals Is Always Cuter Than 1)

(過去関連投稿)
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by polarbearmaniac | 2013-08-25 01:00 | Polarbearology

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