街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、早々と出産準備のための別区画に移る

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出産準備用の別区画に移動したエサクバク
Photo(C)Zoo sauvage de Saint-Félicien

カナダ・ケペック州のサンフェリシアン原生動物園 (Zoo sauvage de Saint-Félicien) の現在10歳の雌のエサクバク (Aisaqvaq /Aisakvak) は世界の動物園における今年の年末のホッキョクグマ出産シーズンにおける「本命」の一頭として期待されていることは今までもご紹介してきた通りです (過去関連投稿参照)。 彼女が7歳のときの2009年の11月にタイガとガヌークの双子の出産、そしてその後の育児に成功しており、昨年暮れにも出産が期待されていた本命でしたが、結局その出産はなりませんでしたが今年の暮れも彼女は本命であることには間違いありません。 前回の2009年のパートナーはイヌクシュクであり、昨年からはパートナーをイレに変更しており、このことに一抹の不安がないわけではありませんが、イレとエサクバクの相性は非常に良いそうですから、そう心配することもないように思われます。

さて、サンフェリシアン原生動物園のスタッフは今回も万全の体制を組んでいるようで、エサクバクをいかにして静かな環境においておくかについて腐心している様子が報道で伝わってきます。 今年は今までよりも2週間も早く今月19日から出産準備のための別区画 に移動させたそうです(フランス語の “Nous avons transféré Aisaqvak deux semaines plus tôt à la maternité” をそう訳しておきます)。 この産室に直結している別区画にはプールや砂場、そして岩場もあって、この場所で彼女は一頭でゆったりと時を過ごせるような配慮がなされているそうです。 この区画には24時間体制で24台のカメラが彼女をモニターしており、その行動の変化をいち早く捕えようというわけです。 そいうったこの出産準備のための別区画で時を過ごすエサクバクの映像を同園の撮影した映像でご覧いただきましょう。



実はこの映像をさかのぼる8月2日の映像でエサクバクと雄のイレがまだ同居している様子を伝える映像も公開されていますので下にご紹介しておきあす。 岩の上のほうで藁に背中を擦り付けて気持ちよさそうにしているのが雄のイレで、エサクバクはそれには興味なさそうに下で一人で座っています。 こうした彼女の雰囲気からでも。やはりエサクバクを早く一頭にしておくことが好ましいような印象を持ちます。 そのあたりも同園の担当者は十分に配慮したためか、今年は2週間早く出産準備のための別区画に移動させたような気もします。



同園ではこれからも頻繁に出産に向けたこのエサクバクの様子を映像で順次公開していくそうですから楽しみなことです。 いよいよ今年暮れから来年初頭にかけてのホッキョクグマの出産に向けての動きがはじまったと理解してよいでしょう。

(資料)
L'Étoile du Lac (Aug.25 2013 - Observerons-nous des oursons blancs au Zoo Sauvage de Saint-Félicien en 2014? )

(過去関連投稿)
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、展示場に復帰 ~ 本命の意外な失望結果
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で次の繁殖シーズンへ向けての同居開始 ~ 各国での次の繁殖を占う
カナダ・ケベック州 サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアへの大きな期待
by polarbearmaniac | 2013-08-26 07:00 | Polarbearology

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