街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ロシア極北のベルイ島で密漁者の銃撃により負傷し保護されたセリク、ペルミ動物園で報道陣に公開される

a0151913_23322837.jpg
ペルミ動物園で報道陣に公開されたセリク
Photo(C)Комсомольская правда

ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区のベルイ島で廃棄物回収作業を行っていたボランティアチームによって発見・保護された脚を負傷した赤ちゃんがペルミ動物園で保護・飼育されることになり、このセリクと命名された雄の赤ちゃんが先週金曜日の23日に無事ペルミ動物園に到着した件についてはすでにご紹介していました。 このセリクですが、26日月曜日にとうとうペルミ動物園で報道陣に公開されました。

ペルミ動物園の獣医であるエレーナ・ベソーノヴァさんの語るところによりますと、この赤ちゃんのセリクは現在体重が40キロで、食事には米とウズラの卵、そして魚を与えているそうですが、徐々に肉やチーズやその他のものを与えていくことにしたいそうで、このセリクの公開は検疫も兼ねてまだ一週間先を予定しているそうです。 いきなり多くを来園者を目にしたり物音を聞いたりするのは、余りに環境の変化が大きすぎることになってセリクの健康には良くないと考えているようです。 公開されたペルミ動物園でのセリクの様子を下の映像でご覧ください。 これは大阪のゴーゴも幼少の時に暮らしていた部屋ですね。 まず最初にベルイ島で保護された時の映像が入ります。 また、最後にはペルミ動物園のテルペイとアンデルマの姿も映っています。



この下の映像もテルペイとアンデルマが登場しています。



次の映像ですが、この下の欄の文字の部分をクリックしていただき、開いたページの下のほうで映像を見ることができます。


この下の映像は再生の時間帯によってはなかなか映像がスタートしない場合もあるかもしれませんが映像的には一番セリクの不安そうな表情を捉えているように思います。



脚のケガのほうは大分回復しているようで、それほど脚を引きずっているようには見えません。 表情はまだ怯えたような様子に見えます。 それからベソーノヴァさんはこのセリクがボランティアチームによって保護された時に様子を語っている中で今まで報道されていなかった内容も語っています。 それは、やはり母親は密漁者に撃たれたそうで、今年に入ってからベルイ島では6頭のホッキョクグマが密漁者の犠牲になっており、ボランティアチームと現地に行ったベソーノヴァさんは実はもう一頭の雄の成獣のホッキョクグマが撃たれてケガをしているのを見つけたものの接近することは危険だったために助けられなかったのが非常に残念だったと語っています。 そういった密漁者はヘリコプターからホッキョクグマを撃つという、単なる楽しみのためだけに行っているそうで、実に恥ずべきことだと思います。 セリクが助かったのはケガの治療に抗生物質が使用されたことに原因があるとベソーノヴァ考えているようです。 このセリクの移送のためにヤマロ・ネネツ自治管区の知事さんが移動用のケージとヘリコプターの手配を迅速に行ってくれたことにベソーノヴァさんは謝意を表しています。 
a0151913_23334642.jpg
セリク Photo(C)Комсомольская правда

それから、9月にカザン市動物園から移動してくる雌の幼年個体(つまりユムカのことでしょう)とこのセリクとの間での将来の繁殖を狙いたいということも語っています。 前回の投稿でご紹介した報道ではユムカのペルミ動物園への入園は10月ということでしたが、このあたりのスケジュールは流動的なのかもしれません。 ペルミ動物園に新しいペアが誕生することになりそうです。 それからこの「セリク」という名前ですが、ネネツ語では「白い父」という意味の「セリリ」という発音のようですが、発見したボランティアチームは「セリク」と命名したようで、その名前を変えないでほしいとペルミ動物園に依頼しており、ペルミ動物園も「セリク」という名前でこの赤ちゃんを呼んでいますので、今後も「セリク」という名前で表記します。

ともかく一安心です。

(資料)
Пермский зоопарк (Новости/Apr.26 2013 - В зоопарке появился белый медвежонок)
Комсомольская правда (Aug.26 2013 - В Пермский зоопарк привезли белого медвежонка, раненного браконьерами)
Сайт города Пермь 59. (Aug.26 2013 - Раненого медвежонка доставили на вертолете в Пермь)
Российская Газета (Aug.26 2013 - В зоопарк Перми привезли раненого белого медвежонка)
Аргументы и Факты в Перми (Aug.26 2013 - В пермском зоопарке вольер с медвежонком Серику откроют 31 августа)

(過去関連投稿)
ロシア極北、カラ海のベルイ島で前脚をケガをして動けなくなっていたホッキョクグマの赤ちゃんが保護される
ロシア極北、カラ海のベルイ島で保護された赤ちゃんはセリクと命名され、ペルミ動物園での飼育が決定
ロシア極北のベルイ島で保護されたセリクがペルミ動物園に到着 ~ 10月にカザンからユムカも来園予定

(*以下、カザン市動物園のユムカ関連)
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園で誕生の赤ちゃんの命名について同動物園が告知
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃん命名のイベントは悪天候で延期となる
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の赤ちゃんの命名は最終的にネット投票へ
ロシア連邦 ・タタールスタン共和国、カザン市動物園の雌の赤ちゃんの名前が 「ユムカ 」 に決定!
ロシア連邦・タタールスタン共和国、カザン市動物園のユムカは順調に生後7か月が経過
by polarbearmaniac | 2013-08-27 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア北東部・サハ共和国、ヤ..
at 2017-08-22 17:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-08-21 01:30
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-08-20 15:00
ロシア・ヴォルガ川流域のペン..
at 2017-08-19 02:00
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-08-18 02:00
ロシアのクラスノヤルスク環境..
at 2017-08-17 01:30
チェコ・プラハ動物園のホッキ..
at 2017-08-16 01:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-08-15 01:30
ロシア・ウラル地方、エカテリ..
at 2017-08-14 01:30
大阪・天王寺動物園のシルカ ..
at 2017-08-13 01:30

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin