街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・マニトバ州チャーチルで人を襲った3歳のホッキョクグマがアシニボイン公園動物園で飼育へ

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Photo(C)Winnipeg Free Press

私が日本を離れた後でいくつかの注目すべきニュースがありましたので順次ご紹介しておきます。 まず9月初めにカナダのマニトバ州チャーチルの街でホッキョクグマが深夜歩いていた人を襲ったという事件がありました。 被害者は必死の思いでスマートフォンの光でそのホッキョクグマをひるませ、自分はかろうじて逃げたいう事件だそうです。 その時には結構大きく報道されていたのですが果たして本当にスマートフォンの光程度でホッキョクグマがひるむことがあるのかという点に不審を感じてこれは被害者の狂言ではないかとも思いましたのでこのブログではご紹介していませんでした。 しかしどうもその経緯については事実だったようです。 この事件の推移をアニメで再現している映像がありますのでそれを下をご参照下さい。



さて、この三歳らしい雄のホッキョクグマですが。その後に捕獲されて現在チャーチルの保護施設に入れられています。 その姿を下の映像でご覧下さい。



また、以下の写真をワンクリックするとTVニュースを見ることができます。 冒頭はCMです。

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Photo(C)Province of Manitoba

このホッキョクグマですがマニトバ州で人間を襲ったホッキョクグマが捕獲された場合にはおおむね「安楽死」させられるのが通常の措置だったものの、今回はチャーチルの保護官の決定でウィニペグのアシニボイン公園動物園内のホッキョクグマ保護・厚生センター (The International Polar Bear Conservation Centre) に送られることとなったそうです。 移送はまだ数週間先だそうですが、アシニボイン公園動物園としては園内にホッキョクグマ保護・厚生センターを建設した意味がまさにこういった今回のケースのような野生に再び戻すことのできない個体の存在を想定したものだっただけに、施設の意義が認められた形となって非常に喜んでいるようです。 また、このそもそもの事件の被害者もこのホッキョクグマの「安楽死」には賛成しておらず、アシニボイン公園動物園への移送について歓迎しているそうです。また、2004年にオープンするホッキョクグマの新展示場である “Jouney to Churchill” で現在同動物園で飼育されているハドソンと並んで展示されることとなる予定のようです。
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Photo(C)Province of Manitoba

ともかくも、こういったケースは全てこういう形で動物園で保護すべきであろうと考えます。 「安楽死」という手段は単に「けじめ」を意味するだけで何の意味もないわけですから、全てこうして生かしておくべきでしょう。

(モスクワにて記す)

(資料)
CBC News (Sep.9 2013 - Winnipeg man wards off polar bear with cellphone)
CBC News (Sep.28 2013 - Winnipeg zoo to get new polar bear)
Winnipeg Free Press (Sep.28 2013 - Young polar bear to live on in zoo)
IBTraveler (Sep.30 2013 - Polar Bear that Attacked Canadian Evades Getting Euthanised, Relocated Instead at Winnipeg's Zoo)
CBC News (Oct.1 2013 - Winnipeg zoo prepares for polar bear introduction)
CTV News (Oct.1 2013 - How will Hudson adapt to arrival of second polar bear at Winnipeg zoo?)
CTV News (Sep.28 2013 - Polar bear conservation centre to get first wild bear)

(過去関連投稿)
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内に建設中のホッキョクグマ保護・厚生センターについて
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園内にホッキョクグマの保護・厚生施設が完成
カナダ・マニトバ州、アシニボイン公園動物園の新展示場施設の建設  ~  偉大なるデビーの遺したもの
by polarbearmaniac | 2013-10-03 07:00 | Polarbearology

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