街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

ドイツ・ヴッパータール動物園のヴィルマが娘アノーリに別れを告げ、生まれ故郷のロストック動物園へ帰還

a0151913_3522390.jpg
ヴィルマお母さんと生後3ヶ月のアノーリ Photo(C)Windsor Star

この一つ前の投稿で触れましたロストック動物園でのチャーチルの死のわずか2日前の10月24日に、彼の娘であるヴィルマがヴッパータール動物園から生まれ故郷のロストック動物園に戻ってきました。 このヴィルマはあのクヌートの父であるラルスをパートナーとしてヴッパータール動物園で昨年1月にアノーリを産んでいたわけで、ヴィルマは娘のアノーリに別れを告げて生まれ故郷のロストック動物園に再び戻ってきたわけです。 ロストック動物園にはヴッパータール動物園で彼女のパートナーであったラルスも飼育されていますので再びラルスとの間での繁殖を狙うということなのでしょう。

このヴィルマは2002年12月にチャーチルとヴィエナとの間に生まれ、その後に一度はニュルンベルク動物園に移動し、そしてフェリックスとの間で繁殖が試みられ2007年11月に彼女が5歳の誕生日を迎えないうちに出産し、そして一か月以上も順調に育児を行っていたにもかかわらず突如として食害という出来事で赤ちゃんを失ってしまったわけでした。 この詳しいことについては以前の投稿である「ドイツ・ニュルンベルク動物園の2つの選択(1) ~ ヴィルマとヴェラの出産」、及び「ドイツ・ニュルンベルク動物園の2つの選択(2) ~ 消えた赤ちゃん」 をご参照下さい。 さて、ヴィルマはその後、2008年2月に一度ロストック動物園に戻ります。 しかしヴィエナお母さんは彼女に冷たかったわけでした。 この件については「ドイツ・ロストック動物園の『母娘再会同居』 ~ ララ/ピリカが最初ではなかった『親子再会同居』」、及び「ホッキョクグマの母娘の再会で何か起きるのか? ~ セシ、ヴィルマ、ピリカに冷水を浴びせた母親たち」 をご参照下さい。

ヴィルマはその後、2010年12月にロストック動物園からヴッパータール動物園に移動してクヌートの父であるラルスとペアを組みます。 この件については「年齢差18歳に挑戦した衝撃のEAZAの繁殖計画 ~ ドイツの壮年個体に新しいパートナー決定」で一部触れています。 さらに「ドイツ・ヴッパータール動物園のヴィルマとラルス ~ 繁殖が期待される新ペア」 を御参照下さい。 ここでヴィルマがヴッパータール動物園に移動してかた間もない時期の彼女の姿を見てみましょう。



さて、そして2012年1月に待望のアノーリが誕生します。 その後ラルスは2012年5月に単独でロストック動物園に移動し、同園のヴィエナとの間での繁殖が試みられることになったわけです。 その件については「ドイツ・ヴッパータール動物園のラルス、ロストック動物園へ! ~ 繁殖のための 『蜜月旅行』」 をご参照下さい。 こうした欧州内でのホッキョクグマの移動についても漏れなく今までフォローしてご紹介してきたつもりです。 そして今度はヴィルマが2度目の故郷への帰還を果たすことになったわけです。 ラルスとヴィエナとの繁殖を断念して再びラルスはヴィルマをパートナーとすることになるというわけです。 欧州のホッキョクグマ界は非常にダイナミックです。 繁殖のためならば度重なる移動も厭わないという方針であるため、こうしたダイナミズムが生まれてくるということです。
a0151913_359423.jpg
ヴィルマお母さんとアノーリ Photo(C)Windsor Star

1年10か月ほどの娘アノーリに対する育児を終えて、これで2度目の故郷帰還となったヴィルマですがラルスとの再びの繁殖に成功するをどうかを見守りたいと思います。 ロストック動物園ではヴィエナと故チャーチルの時代から、次の時代への世代交代ということを意味するわけです。

(資料)
Rostock-Heute (Oct.28 2013 - Schwerer Abschied von Eisbär „Old Churchill“ im Zoo Rostock)

(過去関連投稿)
ドイツ・ニュルンベルク動物園の2つの選択(1) ~ ヴィルマとヴェラの出産
ドイツ・ニュルンベルク動物園の2つの選択(2) ~ 消えた赤ちゃん 
ドイツ・ロストック動物園の「母娘再会同居」 ~ ララ/ピリカが最初ではなかった「親子再会同居」
ホッキョクグマの母娘の再会で何か起きるのか? ~ セシ、ヴィルマ、ピリカに冷水を浴びせた母親たち
年齢差18歳に挑戦した衝撃のEAZAの繁殖計画 ~ ドイツの壮年個体に新しいパートナー決定
ドイツ・ヴッパータール動物園のヴィルマとラルス ~ 繁殖が期待される新ペア
ドイツ・ヴッパータール動物園のラルス、ロストック動物園へ! ~ 繁殖のための 「蜜月旅行」
(*以下、アノーリ関連)
ドイツ・ヴッパータール動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
ドイツ・ヴッパータール動物園で誕生の赤ちゃんの性別を過去のデータで予想する
ドイツ・ヴッパータール動物園で誕生の赤ちゃん、アノーリの近況 ~ 産室内映像の初公開
ドイツ・ヴッパータール動物園の赤ちゃんのアノーリ、生後5週間が経過し両目が開く
ドイツ・ヴっパータール動物園の赤ちゃん・アノーリがいよいよ一般公開へ ~ 性別は雌と同動物園が発表
ドイツ・ヴッパータール動物園の赤ちゃん・アノーリ、ついに一般公開
ドイツ・ヴッパータール動物園の赤ちゃん、アノーリが大きな人気
ドイツ・ヴッパータール動物園でのアノーリ誕生の瞬間を捉えた映像
ドイツ・ヴッパータール動物園の赤ちゃん、アノーリが水に親しみ始める
ドイツ・ヴッパータール動物園の赤ちゃん、アノーリの近況
ドイツ・ヴッパータール動物園のアノーリの一歳のお誕生会
オランダ・レネン、アウヴェハンス動物園のルカがドイツ・ヴッパータール動物園へ ~ EEPは足踏み状態?
by polarbearmaniac | 2013-10-29 02:30 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2017-08-21 01:30
ロシア・西シベリア、セヴェル..
at 2017-08-20 15:00
*新規投稿お知らせ
at 2017-08-19 23:45
ロシア・ヴォルガ川流域のペン..
at 2017-08-19 02:00
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-08-18 02:00
ロシアのクラスノヤルスク環境..
at 2017-08-17 01:30
チェコ・プラハ動物園のホッキ..
at 2017-08-16 01:30
ロシア・サンクトペテルブルク..
at 2017-08-15 01:30
ロシア・ウラル地方、エカテリ..
at 2017-08-14 01:30
大阪・天王寺動物園のシルカ ..
at 2017-08-13 01:30

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin