街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア南部 ・ ドン河下流のロストフ動物園に移動したテルペイの近況 ~ 飼育員さんに惚れ込まれる

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ロストフ動物園でのテルペイ photo(C)Ростовский зоопарк

ロシア・ウラル地方にあるペルミ動物園の11歳になる雄のテルペイが、ペルミ動物園に野生孤児のセリクとカザン市動物園生まれのユムカの2頭の入園により手狭になった同園からロシア南部のロストフ動物園に移動となった件は「ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園のテルペイがロシア南部 ドン河下流のロストフ動物園に無事到着」という投稿でご紹介いたしました。 このたびその移動先のロストフ動物園でのテルペイの様子が地元のマスコミによって報じられましたのでご紹介しておきます。 まず地元のTVニュースをご覧いただきましょう。



(*追記 - 別のTVニュースもご紹介しておきます。)


テルペイはこのロストフ動物園に移動してきた直後はストレスからか全く食欲がなかったそうですが、現在はまだ大部分の時間を狭い場所で過ごしている検疫中の身ではあるというものの次第に食欲を取り戻し、そして彼自身の本来の姿を取り戻しつつあるあるそうで、だんだんと新しい環境にに慣れてきた様子が見られるそうです。 ロストフ動物園のスタッフはこのテルペイと出会った瞬間から彼にぞっこん惚れ込んでしまったそうです。 その理由は、このテルペイが非常に温和な性格 (“характер у него миролюбивый”) であり、そしてかつ地球上における最大の肉食獣でもあるという両面を備えているからだと言っています。 これには私も全く同感です。 彼は本当に謙虚で慎み深く、かつ遊び心で来園者を大いに喜ばせてくれるという稀有の能力を持っているわけです。 彼ほど人に愛されるホッキョクグマはそういないといって良いでしょう。 ロストフ動物園の園長代理の方に言わせますと、この野生孤児であったテルペイはペルミ動物園でアンデルマのことを自分の母親と見立ててきたのだと語っていますが、それは多分正しいと思われます。 ロストフ動物園ではこのテルペイのことを「ヤクート (Якут)」という愛称で呼んでいるそうですが、これは彼が最初に保護されたヤクーツク動物園時代からの愛称であり、ペルミ動物園でも飼育員さんは彼のことを「ヤクート」という愛称で呼んでいたのを聞いたことがあります。
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テルペイ Photo(C)Медиагруппа Южный Регион

約一か月の検疫後にテルペイは大きな飼育展示場に移るそうですが、また彼の活き活きとした愛すべき姿を見せてほしいものです。 テルペイは新ペルミ動物園の建設工事が終了するまで約5年間ほどこのロストフ動物園に預けられる予定だそうですが、ロストフの人々に大いに愛される存在となることは間違いないと関係者は考えているようです。 全くその通りでしょう。 彼は本当にそういう愛すべき存在なのです。 このロストフ動物園で飼育されているもう一頭のイョシとも是非うまくやっていってほしいものです。
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ロストフ動物園のテルペイ 
Photo(C)Михаила Дзябенко/Портал donnews.ru

(資料)
Портал donnews.ru (Nov.14 2013 - В Ростовском зоопарке поселился Якут)
Блокнот (Nov.13 2013 - В зоопарке Ростова поселился белый медведь из Перми)
Дон-ТР(Nov.21 2013 - На пять лет в ростовский зоопарк из Перьми переехал белый медведь Терпей)
Медиагруппа Южный Регион (Nov.21 2013 - Новости Ростовской области)
(追加資料)
АДИ Южный Регион (Nov.21 2013 - Новости Ростовской области)

(過去関連投稿)
ロシア・ペルミ動物園におけるセリクとユムカの近況 ~ テルペイがロストフ動物園に移動か?
ロシア・ペルミ動物園でのセリクとユムカの初顔合わせは不調に終わる
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園でアンデルマが気の強いユムカに手を焼く ~ 大物に挑みかかる小娘
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園のテルペイがロシア南部 ドン河下流のロストフ動物園に無事到着

*2011年ペルミ動物園訪問記
ペルミ動物園へ ~ アンデルマとの待望の再会!
アンデルマ、至高の存在である名ホッキョクグマの素顔
好男子テルペイの素顔 ~ ペルミ動物園2日目
アンデルマ、その年齢を超えた丸顔の美形
アンデルマに午後3時のおやつは肉のプレゼント
ホッキョクグマに魚のプレゼント ~ ペルミ動物園3日目
ペルミ動物園、ホッキョクグマに一日2度のおやつのプレゼント
ペルミ動物園前のオルジョニキーゼ通りを西に歩く
アンデルマさん、お元気で! ~ ペルミ動物園最終4日目
*2013年ペルミ動物園訪問記
小雨のペルミ動物園へ ~ 偉大なるアンデルマとの再会、そして野生孤児のセリクとの出会い
ペルミ動物園で保護されている野生孤児セリクの素顔 ~ まだ順応できない環境の激変
アンデルマ、その至高のホッキョクグマの色褪せることなき永遠の伝説
ペルミ動物園訪問2日目 ~ ペルミに初雪の舞った日のホッキョクグマたち
アンデルマさん、お元気で! ~  「日本に暮らす我が息子たち、孫たち、曾孫のホッキョクグマへ...」
by polarbearmaniac | 2013-11-22 01:00 | Polarbearology

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