街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの産室内の姿が公開 ~ スタッフの余裕

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(C)Zoo sauvage de Saint-Félicien

カナダ・ケペック州のサンフェリシアン原生動物園 (Zoo sauvage de Saint-Félicien) の現在10歳の雌のエサクバク (Aisaqvaq /Aisakvak) に出産が期待されていることは今まで何度か投稿してきました。 彼女は北米の動物園においては今年は「本命」となっています。 彼女が昨年暮れもそういった「本命」であったものの出産に至らなかった点については、「カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、展示場に復帰 ~ 本命の意外な失望結果」 をご参照下さい。

このサンフェリシアン原生動物園はホッキョクグマの出産に関して非常に質の高い情報を発信することでは世界でも指折りの動物園です。 今回もエサクバクはすでに自らの意思で「産室 (“maternity den”)」 入りしているはずで(同園では「半開放型産室」を採用していますから)、産室の外のエリアである「出産準備用エリア ("cubbing den”)」にはもう出てこないという状態になっているようです。 こういった現在のエサクバクの産室内での11月20日の様子をサンフェリシアン原生動物園は早速公開しています。 以下をご覧下さい。



同園がこの映像に解説をつけていますが、エサクバクは昨夜は13時間も睡眠をとっているそうで、彼女の寝息を聞いてみてほしいとも言っています。妊娠しているかどうかの確証はないものの、仮に出産があるとすれば数日以内だろうとも言っています。 まるで静止画のような映像を見せて、音(寝息)に注目させるところなど、非常に凝った配信だと思います。

現在世界の動物園では何頭ものホッキョクグマの「お母さん予備軍」が「出産準備用エリア ("cubbing den”)」、あるいは「産室 (“maternity den”)」に入っていますが、そういった「お母さん予備軍」の様子を映像で伝えている動物園は少なくとも見た限りでは、ほとんどないようです。 こういった映像を公開する精神的余裕というものはたいしたものだと思います。 日本の動物園でもせめて一枚でもよいですから現時点での産室内でのこういった写真なり映像を公開してくれないものでしょうか。 実際に出産があるかどうかは別にして啓蒙的な効果は十分あると思います。

(資料)
Zoo sauvage de St-Félicien (Nov.23 2013)
(過去関連投稿)
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、展示場に復帰 ~ 本命の意外な失望結果
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で次の繁殖シーズンへ向けての同居開始 ~ 各国での次の繁殖を占う
カナダ・ケベック州 サンフェリシアン原生動物園のエサクバクとイレのペアへの大きな期待
カナダ・ケペック州、サンフェリシアン原生動物園のエサクバク、早々と出産準備のための別区画に移る
「ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(10) ~ 出産に備えた雌の「隔離」とは?
by polarbearmaniac | 2013-11-23 01:00 | Polarbearology

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