街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

スウェーデン、オルサ・グレンクリット、ベアパークのヴィルベア、静かに 「偉大なる父」 となる日を待つ

a0151913_1441890.jpg
ヴィルベア  Photo(C)Orsa björnpark/SVT Nyheter Regionalt

スウェーデンのオルサ・グレンクリット(Orsa Grönklitt) のベアパーク (Björnpark) で暮らすヴィルベア (Wilbär) について今までほとんどご紹介していなかったと思います。 このヴィルベアはドイツ・シュトゥットガルトのヴィルヘルマ動物園 (Wilhelma) で2007年12月10日にコリンナお母さんから生まれ、そして翌年の4月16日にお披露目となってからは大変な人気だったわけです。 ドイツではあのクヌートの誕生と人工哺育が脚光を浴びホッキョクグマの赤ちゃんに対する人気が非常に高まっていたわけで、その約一年後に生まれたこのヴィルベア、そしてニュルンベルク動物園のフロッケに対する関心は大変なものがあったわけです。 以前に 「2007年12月誕生のヴィルベアと人工哺育が採用されたフロッケのお披露目の日の映像」 という投稿を行っていますので、その投稿でご紹介しているヴィルベアとフロッケのお披露目の日の映像4本をご覧いただければ幸いです。 ドイツでのフィーバーぶりがよくわかります。 (仮に円山動物園でキャンディが出産・育児に成功して赤ちゃんを一般公開するときに、このニュルンベルク動物園のようにステージを設営すれば多くのお客さんに赤ちゃんを見せることができるように思いますがどうでしょうか?) それから、コリンナお母さんとヴィルベアの貴重な映像はこちらの投稿の最後にも2つご紹介していますが、それも実に素晴らしい映像ですので是非再度ご覧いただきたく思います。

その映像で見ることのできるヴィルベアの母親であるコリンナお母さんの姿ですが、私の眼にはこれこそがホッキョクグマの母親であるという典型的な例を具現したような母親の姿に見えます。 息子を連れたコリンナお母さんの誇らしげな姿は実に素晴らしいと思います。 こうして自分の子供を誇示するということは札幌のララもモスクワのシモーナもレネンのフギースもあまり行わないと思います。 ウスラーダやオリンカは若干そういう傾向がありますがコリンナお母さんほどではないでしょう。 コリンナお母さんとヴィルベアの姿はまさに 「親子の晴れ姿」とでも言ったような姿に見えます。 さてこのヴィルベアですが、生後一年半ほどでコリンナお母さんと別れ、2009年5月にスウェーデンのオルサ・グレンクリットのベアパークに移動しました。 そして彼とほぼ同じ時期にオランダ国内からスウェーデン入りしたのがオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で2005年11月にあのフギースお母さんの産んだ三つ子の一頭であるエヴァ (Ewa) だったわけでした。 エヴァはこうしてヴィルベアのパートナーとなったわけです。 ここで2009年12月のオルサのベアパークでのヴィルベアとエヴァの映像を見てみましょう。 これは同施設の公式の映像です。 実に美しい必見の映像だと思います。



さて、このヴィルベアですが実はかつてほど人の話題に上るということがなくなってしまったわけですが、それはやはりスウェーデンという土地柄のせいか出てくる情報が意外にも非常に少ないからだと考えてよいように思います。 実は現在エヴァは産室入りしているらしいのですが、確たる情報はあるわけでなく、先月の段階でスウェーデンのTV番組に登場しているオルサのベアパークのホッキョクグマはヴィルベアだけであるという事実からもそう推定できるだろうということです。 このスウェーデンのTV番組をご覧いただきましょう。 この番組ではスウェーデン各地の子供たちが地球温暖化による気候変動と北極圏への影響についてこのベアパークで講師の説明を受けていることを紹介する11月中旬に放送された番組ですがヴィルベアだけが登場しています。



さらにこれも先月の映像ですが、姿が見えるのはヴィルベアだけです。



いずれにせよヴィルベアは、スウェーデンという欧州の中心からは離れた土地で周りの雑音に悩まされることなく、いつかは「偉大なる父」となるべき時が来るのをゆっくりと待っているとでもいったような存在だろうと思います。
a0151913_2335067.jpg
ヴィルベア  Photo(C)Orsa björnpark

(資料)
SVT Nyheter Regionalt (Nov.12 2013 - Polardagar i Orsa)

(過去関連投稿)
2007年12月誕生のヴィルベアとフロッケのお披露目の日の映像
最近のロシアとオランダでの三つ子の出産例 ~ ウスラーダとフギースの健闘
「情愛型」 と 「理性型」、「対象関与型」 と 「対象非関与型」 のそれぞれの母親像の違いを探る
by polarbearmaniac | 2013-12-07 06:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ドイツ・カールスルーエ動物園..
at 2017-04-30 23:00
ロシア・ロストフ動物園のコメ..
at 2017-04-29 22:30
ドイツ・ブレーマーハーフェン..
at 2017-04-28 22:30
フィンランド・ラヌア動物園の..
at 2017-04-28 02:00
アメリカ・コロンバス動物園の..
at 2017-04-27 11:00
ロシア極東・沿海州、ハバロフ..
at 2017-04-27 00:30
チェコ・ブルノ動物園の一歳半..
at 2017-04-26 00:30
ベルリン動物園 (Zoo B..
at 2017-04-25 00:30
モスクワ動物園の二歳半の雄(..
at 2017-04-24 01:30
ロシア・西シベリア、ボリシェ..
at 2017-04-24 00:30

以前の記事

2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin