街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで生後7ヶ月が経過したヘンリーの近況

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ヘンリー Photo(C)ausphotography

オーストラリア・クイーンズランド州、ゴールドコーストのシーワールド (Sea World) で今年5月9日にリアお母さんから誕生した雄のヘンリーですが、南半球では北半球とはちょうど半年季節がずれており、北半球ではホッキョクグマの赤ちゃんの誕生シーズンであるものの南半球に生まれたヘンリーは実はまだ誕生してから7ヶ月しか経過していないわけで、ヘンリーの成長もまだまだ追いかけていかねばなりません。 つい、彼のことを忘れていました。

このヘンリーはリアお母さんにとっては初産の息子であり、以前にもご紹介しましたが生まれたのは双子であり、リアお母さんは2頭を一緒に授乳しようと必死に頑張っていたそうですが、とうとうその緊張に耐えられなくなった瞬間にリアお母さんは1頭の面倒を見ることを一切止めてしまったためにヘンリーだけがこうして育てられたということです。 では最近のヘンリーの映像を見てみましょう。



体つきがしっかりとしてきたようです。 さて、現在は(北半球で)ホッキョクグマの赤ちゃんの誕生シーズンの真っただ中ですので、このシーワールドにおけるヘンリーとリアお母さんの産室内での様子を改めて再び振り返ってみることにしましょう。







リアお母さん、さすがに自分の母親のウスラーダ譲りの合理主義でしょうか、こうして一頭の赤ちゃんに全精力を注ぎ込むという結果となったわけです。 そもそも初産で双子の育児に成功するというのは稀なケースであり、あのウスラーダやシモーナのような超大物お母さんは初産にも失敗しているほどですから、ましてやこのリアお母さんが一頭しか育てなかったことを責められるということはないでしょう。 ムルマやフリーダムは初産に成功していますが、やはり育児は一頭だけでした。 「初産成功」 というのは大物お母さんとなる条件ではないということです。 私などもついそういう感じ方をしてしまって何なのですが、しかしそもそもこの「初産」というものに何か特別な意味を持たせたいのは日本特有の現象でしょうね。 以前に「オーストラリア、シーワールドのリアお母さんの出産時の産室内秘話 ~ 『初産成功』を特別視すべきか?」という投稿をしていますのでそれを再度ご参照いただきたいのですが、シーワールドのトレヴァー・ロング氏の「初産」についての調査によれば、「出産した複数頭のうちの1頭について育児を放棄してしまう確率は初産の場合は 80% 」 だそうです。 しかしこの数字は大して意味のある数字のようには思われないという点についてもその投稿で述べておきました。

(過去関連投稿)
オーストラリア・クイーンズランド州、シーワールドでホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで誕生の赤ちゃん、元気に生後二週間が経過
オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで誕生の赤ちゃん、元気に生後一か月が経過
オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで誕生の赤ちゃん、生後9週間を経て産室内を歩き始める
オーストラリア、ゴールドコーストのシーワールドで5月誕生の赤ちゃんが遂に戸外へ! ~ 性別は雄(オス)
オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドの赤ちゃん、ヘンリーと命名され明日から一般公開へ
オーストラリア、シーワールドのリアお母さんの出産時の産室内秘話 ~ 「初産成功」 を特別視すべきか?
オーストラリア・ゴールドコーストのシーワールドで誕生の雄の赤ちゃん、ヘンリーが遂に一般公開となる
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドで誕生のヘンリー、生後5か月が経過 ~ 力強い歩み
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのヘンリー、元気一杯に遊び回る ~ リアお母さんの母性
オーストラリア、シーワールドのヘンリーのハロウィーン ~ エンリッチメントとしての意味付け
女帝ウスラーダとシモーナ、コーラ、リアの三頭の娘たち ~ 偉大な母親たちの三代の系譜
by polarbearmaniac | 2013-12-16 23:00 | Polarbearology

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