街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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カナダ・オンタリオ州 コクレーンの保護教育生活文化村に暮らすイヌクシュクとガヌークの父子の近況

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イヌクシュク Photo(C)Polar Bear habitat
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ガヌーク Photo(C)Polar Bear habitat

以前から何度もご紹介しているカナダ・オンタリオ州 コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村 (Polar Bear Conservation and Educational Habitat and Heritage Village – Polar Bear Habitat)には現在雄の2頭、11歳のイヌクシュクと4歳のガヌークの父子が暮らしています。 雄しか暮らしていない施設というのはなんとなく話題性に乏しいような運賞を持ってしまいがちですが、なんといってもイヌクシュクはカナダにおける飼育下の優秀な雄のホッキョクグマの筆頭格であり彼はドイツ・ニュルンベルク動物園のフェリックスと並んでロシア・サンクトペテルブルクのメンシコフに次ぐほどの繁殖能力を持っている優秀な雄です。 このイヌクシュクに関しては以前の投稿である「カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語」をご参照下さい。 また、彼の息子であるサンフェリシアン原生動物園生まれのガヌークも「画才」を持っている(?)ほどの非常にユニークな存在です。 それについては「カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した『画才』」をご参照下さい。

このコクレーンには当然のことながらもうすっかりと冬が到来しており、雪の中でのびのびと過ごすイヌクシュクとガヌークの姿が同施設によって公開されています。まずイヌクシュクです。



このイヌクシュクは2009年11月にサンフェリシアン原生動物園で誕生したタイガそして同じこのコクレーンに暮らすガヌークの双子の父であり、そしてトロント動物園では201120122013年の三年間にオーロラをパートナーとして3年連続で三つ子を出産させるという偉業を行ったもののオーロラの育児放棄や赤ちゃんの衰弱死によって生存したのは9頭のうち2011年生まれのハドソン(人工哺育)と2013年、先日誕生してやはり人工哺育となっているレミーの2頭だけです。 仮に全て生存していればイヌクシュクは11歳にして11頭の父親となっていたでありましょう。 イヌクシュクは多分年が明けたらまたトロント動物園に移動してオーロラとニキータの野生出身の双子姉妹との間での繁殖に挑戦することになるだろうと思います。 繁殖行動期が終了すればまたこのコクレーンに戻るということになるでしょう。

次は4歳になったばかりのガヌークです。 彼はイヌクシュクの息子であり、このコクレーンでは場所を仕切ってイヌクシュクとは別飼になっています。





このガヌークの将来のパートナーが誰になるかはわかりませんが、おそらくやはり野生出身の雌となることは間違いないと思います。 カナダの飼育下での繁殖はこれから非常に有望でしょう。 なにしろ野生出身個体を飼育下に導入できうる状況にあるからです。

(過去関連投稿)
カナダ・コクレーン、ホッキョクグマ保護施設のナヌークの死 ~ 安住の地で波乱の生涯を終える
カナダ・オンタリオ州、コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村の苦闘 ~ 新しい個体を求めて
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の双子、旅立ちの時来る ~ 2頭共にケペック水族館へ
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村にホッキョクグマ戻る ~ ガヌークの近況
カナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護施設のガヌークが発揮した「画才」
カナダでの飼育下期待の星、イヌクシュクの物語
カナダ・トロント動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 今シーズン最初の出産ニュース
カナダ ・ トロント動物園でホッキョクグマの三つ子の赤ちゃんが誕生するも全頭死亡!
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村のイヌクシュク、繁殖への期待を担って再びトロント動物園へ
デンマーク ・ オールボー動物園のミラクがカナダ・コクレーンのホッキョクグマ保護教育生活文化村へ!
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村へのイヌクシュクの帰還とEAZAの狙うミラクの欧州域外流出阻止
カナダ・コクレーン、保護教育生活文化村にイヌクシュクが無事帰還 ~ 息子のガヌークの近況
カナダ・ケベック水族館のタイガ、次世代の繁殖への期待を担う
by polarbearmaniac | 2013-12-18 01:00 | Polarbearology

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