街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!

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産室内のヴァレスカお母さんと赤ちゃん 
Photo(C)Zoo Am Meer Bremerhaven

北ドイツの港町であるブレーマーハーフェンの臨海動物園 (Zoo Am Meer Bremerhaven) で9歳の雌のヴァレスカが12月16日に双子の赤ちゃんを出産したことを本日27日に同園が明らかにしました。 同園でのホッキョクグマの赤ちゃんの無事な誕生は1972年以来41年振りのことだそうです。 このヴァレスカお母さんは出産後も2頭に対してきちんと面倒を見ていたそうですが、翌日の17日になって一頭の赤ちゃんが動かなくなって死亡しているのをモニターカメラを監視していた飼育員さんが発見したとのことです。 その後2~3日間はヴァレスカお母さんは死亡した赤ちゃんを生き返らせようとしていたそうですが、どうもその後にヴァレスカお母さんはその死亡した赤ちゃんを飲み込んでしまったようだと同園のキュック園長さんは語っています。
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Photo(C)Zoo Am Meer Bremerhaven

残った一頭の赤ちゃんは現在のところ無事です。 産室内の様子はこちらをクリックしていただいてご覧ください。 ブレーマーハーフェン臨海動物園は静寂さを維持するためにホッキョクグマ飼育展示場付近を中心に厳戒態勢をとっているそうで、ブレーマーハーフェンの市長さんは市民に対して、動物園近くの地域での新年のお祝いの花火や爆竹の使用を控えるように呼びかけ、市当局は動物園前の広場を立ち入り禁止にして封鎖してしまい、1月2日まで完全にシャットアウトする措置がなされているそうです。この広場は例年ですとカウントダウンや新年のお祝いのために多くの人々がやってくる場所だそうですが、そういったお祝いにつきものの花火や爆竹の音が万が一にもヴァレスカお母さんの耳に入って育児に障害となっては困るということだからです。 とにかくブレーマーハーフェン臨海動物園のキュック園長はなんとかこの一頭の赤ちゃんを無事に成育させたいと、市当局の協力を求めてありとあらゆる手段を用いて静寂さを確保しようと必死の構えです。 このキュック園長さん、以前にも 「ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園がコンサートの騒音に抗議 ~ ヴァレスカの繁殖への影響が懸念」 という投稿でご紹介しています通り、こういったことに対して断固とした態度をとる園長さんのようで、頼もしい限りです。
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市当局によって閉鎖された動物園前の広場 Photo(C)Radio Bremen

このヴァレスカお母さんはあのフィンランドのラヌア動物園で一昨年の暮れにランツォを産んだヴィーナスお母さんとは双子の姉妹になります。ヴァレスカお母さんは昨年の12月にも赤ちゃんを出産していますが、その時の赤ちゃんは誕生直後に羊水吸入 (Fruchtwasseraspiration) によって傷口の箇所からバクテリアが体内に侵入して炎症が引き起こされたために心不全を起こして亡くなっています。その件については以前の投稿である「ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園で誕生翌日に死亡した赤ちゃんの死因が明らかになる」をご参照下さい。

さあ、またドイツで新しいホッキョクグマのお母さんの出現です。

(*追記) 産室内の映像をまた一つご紹介しておきます。



(資料)
Zoo Am Meer Bremerhaven (Dec.27 2013 - Nach 41 Jahren wieder ein gesundes Eisbärenbaby im Zoo am Meer)
Radio Bremen (Dec.27 2013 - Bremerhavener Zoo freut sich über Eisbären-Baby) (Dec.27 2013 - Böller am Bremerhavener Zoo nicht erwünscht)
Nordwest Zeitung (Dec.27 2013 - Eisbären-Geburt verzückt Zoo am Meer)
Neue Osnabrücker Zeitung (Dec.27 2013 - Bremerhaven: Eisbärenbaby im Zoo am Meer geboren)
Bild.de (Dec.27 2013 - Eisbären-Sensation in Bremerhaven)(Eisbären-Sensation in Deutschland)

(過去関連投稿)
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園のイルカ逝く
2004年ドイツ・ロストック動物園でのホッキョクグマの出産の瞬間の映像
フィンランド・ラヌア動物園のヴァレスカがドイツのブレーマーハーフェン臨海動物園へ
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生するも翌日に死亡!
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園で誕生翌日に死亡した赤ちゃんの死因が明らかになる
ドイツ・ブレーマーハーフェン臨海動物園がコンサートの騒音に抗議 ~ ヴァレスカの繁殖への影響が懸念
by polarbearmaniac | 2013-12-27 22:30 | Polarbearology

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