街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る

アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園に暮らす野生孤児のカニックが三歳となる

a0151913_2081818.jpg
カニック Photo(C)Louisville Zoo

2011年の4月にアラスカの油田地帯でお母さんとはぐれてしまったホッキョクグマの赤ちゃんがアメリカの魚類野生生物局 (U.S. Fish and Wildlife Service - FWS) によって保護された件は当時非常に大きく報道されました。 その後、アラスカ・アンカレッジの動物園を経てケンタッキー州のルイヴィル動物園で飼育されるようになった一連の経緯は多くの写真や映像を交えていくつかの投稿でご紹介していますので是非、過去関連投稿をご参照下さい。
a0151913_2092812.jpg
Photo(C)Louisville Zoo

カニックと名付けられたこの雌の赤ちゃんはその後もルイヴィル動物園で順調に成長し、とうとうこのたび三歳のお誕生会がルイヴィル動物園にて開催されたそうです。 野生出身のためカニックの本当の誕生日は不明なのですが、FWSは1月10日を彼女の誕生日とすることにしたそうで、ルイヴィル動物園では今年はその翌日の11日の土曜日にカニックの三歳のお誕生会を開催しました。 この日にために地元の有名なお菓子屋さんが特製のピーナッツバターケーキを彼女にプレゼントしたそうです。 その様子をご紹介しておきます。
(*後記 - この下の映像、うまく再生されない場合は、こちらのページをクリックしていただき放送局のページで直接視聴が可能です。)

WDRB 41 Louisville News
このカニックは野生出身個体ですのでその所有権は依然としてFWS が保持しているわけですが、FWSはこのルイヴィル動物園の新施設である “Glacier Run” を非常に評価しているそうで、このルイヴィル動物園がカニックの最終的な飼育施設となっています。 あのバッファロー動物園での野生個体カリーの暫定飼育を巡る一連のゴタゴタはここでは起こらなかったわけです。 アメリカにおける野生孤児個体の保護と飼育においては、施設の「政治力」、飼育基準の問題、環境の問題など、我々にはあまり知ることのないいろいろな要素が入り組んでいるようです。 ルイヴィル動物園の園長さんは今回のカニックの三歳のお誕生会に臨んで上の映像で以下の発言を行っています。

"She's an amazing little bear with an amazing story. This is
one of those days which is the essence of the zoo. It's about
celebration, it's about memories, it's about making the
planet a healthier place."

いつもながら思うのですが、アメリカの動物園の園長さんはなかなかうまいことを言いますね。 実に感心します。
a0151913_20104494.jpg
Photo(C)Louisville Zoo

このカニックのパートナーはもうすでに決まっていて、トレド動物園で2009年12月に生まれたシークーです。 シークーとカニックは現在は交代展示だそうですが、まだ当分はそれが続くでしょう。 ともかく、将来はこのルイヴィル動物園がアメリカにおける有力な繁殖基地となる可能性が十分あると思われます。

(資料)
Louisville Zoo (Help Us Celebrate! - Qannik 3rd Birthday)
WDRB (Jan.12 2014 - Louisville Zoo celebrates youngest polar bear's third birthday)
WAVE 3 News (Jan.10 2014 - Louisville Zoo invites everyone to the 'coolest' birthday in town)
WHAS 11.com (Jan.10 2014 - Qannik celebrates 3rd birthday)

(過去関連投稿)
アラスカの油田でホッキョクグマの赤ちゃんが保護!
アラスカの油田地帯で保護された赤ちゃん、アンカレッジ動物園で報道陣に公開
アラスカの赤ちゃん孤児の一般公開後の映像 ~ その視線から感じること
アラスカ・アンカレッジの動物園の赤ちゃん孤児の元気な遊び姿
アラスカの赤ちゃん孤児、月末にケンタッキー州のルイヴィル動物園へ
アラスカの孤児の赤ちゃん、月曜日にアラスカを旅立ち約6時間の空輸で新天地のケンタッキーへ
アラスカでの孤児の赤ちゃんの最後の1日、そして旅立ちの様子
アメリカ・ケンタッキー州のルイヴィル動物園のカニックの検疫終わる
アメリカ・トレド動物園のシークーがルイヴィル動物園へ移動決定 ~ アメリカのPSSP
アメリカ・オハイオ州トレド動物園のシークー、ケンタッキー州ルイヴィル動物園に到着
アメリカ・ケンタッキー州、ルイヴィル動物園に暮らすアラスカで保護されたカニックの近況
by polarbearmaniac | 2014-01-13 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

アンデルマさん、お元気で! ..
at 2017-07-21 03:30
ペルミ動物園訪問六日目 ~ ..
at 2017-07-21 03:00
ユムカ(ミルカ)は果たして今..
at 2017-07-20 03:45
ペルミ動物園訪問五日目 ~ ..
at 2017-07-20 03:30
「アンデルマお婆ちゃん (バ..
at 2017-07-19 03:45
ペルミ動物園訪問四日目 ~ ..
at 2017-07-19 03:30
ロシア・ホッキョクグマ界の若..
at 2017-07-18 03:45
ペルミ動物園訪問三日目 ~ ..
at 2017-07-18 03:30
カナダ・ウィニペグのアシニボ..
at 2017-07-18 03:15
アンデルマとユムカ(ミルカ)..
at 2017-07-17 03:45

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag


The Guest from the Future: Anna Akhmatova and Isaiah Berlin