街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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祖父が最晩年を暮らした動物園に向かう円山動物園のポロロ ~ とくしま動物園とララファミリーとの縁

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ララお母さんとポロロ (2014年2月1日撮影 於 札幌・円山動物園)

3月に札幌・円山動物園からとくしま動物園にポロロが2年間の期限付きの飼育ということで移動となります。ホッキョクグマファンの大部分は知っているものの、マスコミ報道などでは全くと言ってよいほど報じられていない点があるのですが、それはこのとくしま動物園とララファミリーの縁についてです。 実はこのとくしま動物園はララの父親であったシローが2005年からの約5年間、その晩年に暮らした動物園だということです。 つまりポロロは祖父の暮らした動物園を体験するということになるわけです。 ポロロの来園が決まったことを報じる地元徳島のTVニュース映像をご紹介しておきます。



実はこのララの父親(つまりポロロの祖父)であるシローは顔付がララを思い出させるホッキョクグマでした。実はこのブログを開設以降に関してはシローに会ってここでレポートしたのは一回だけでした。 それは2010年4月10日のことでした。それについては 「シロー爺さん(ルル、ララの父)健在! (Apr.10 2010)」 をご参照下さい。 それから約三か月後にシローは亡くなってしまいました。 このニュースについては、「シロー (ルル、ララの父)  1979 ~ 2010」をご参照下さい。 私はこのシローのお別れ会(2010年8月8日)のために前日夜から猛暑の徳島入りしたわけでした。 その時のことは「シローお別れ会 (とくしま動物園)」 で投稿しています。 ご覧いただければおわかりになると思いますが、とくしま動物園はこのシローのお別れ会のために花に囲まれた遺影の立派な写真や献花台まで用意したわけでした。 飼育動物の死にこれだけ立派なお別れ会を行う動物園はそう多くはないでしょう。 そしてそれは本当にしめやかに行われたのでした。 このシローの死をもってララ(そしてルル)の両親は我々の手の届かないところに去ってしまったわけです。 その時の率直な気持ちは「クーニャとシロー」という投稿に記しておきました。 こういった祖父が晩年を送った動物園でポロロが2年間預託飼育されるというのも何かの縁でしょう。

シローの死後、一頭で飼育されたのがロシア・サンクトペテルブルクのレニングラード動物園で生まれた雌のバーレーでした。 生前のシローがバーレーと同居している様子は「シロー爺さんとバーレー」 をご参照下さい。 バーレーについては「若々しさを保つバーレー ~ 偉大なる母の娘、ここにあり」、そしてバーレーの死については「とくしま動物園のバーレーが亡くなる ~ アンデルマのカザン市動物園における同僚だった彼女の死」 をご参照下さい。 バーレーは冒頭にご紹介したポロロ来園についてのTVニュースでもその姿が映っていますが、まさに典型的なロシアの雌のホッキョクグマという雰囲気です。 そういったロシア魂を感じさせるバーレーを見慣れた徳島の人々の眼には、同じ雌とはいってもポロロの顔立ちは全く違ったものに見えてくるでしょう。 そして次にひょっとして、「この子はどこかで見たような顔をしている...」 と感じる人がいるかもしれません。

ちなみに2010年8月のシローのお別れ会の時に地元マスコミから同園の方々に 「シローには子供はいなかったのでしょうか?」 という質問がありました。 その際に御担当の方も含め同園のどなたからも回答のないまま沈黙の数秒が流れましたが、そこでホッキョクグママニアの出番となったのは言うまでもありません。

(過去関連投稿)
シロー爺さんとバーレー
パーレー三態
シロー爺さん(ララ、ルルの父)健在!
シロー (ララ、ルルの父)  1979 - 2010
シローお別れ会 (とくしま動物園)
頑張れバーレー!
阿波の国に独居のホッキョクグマを訪ねて
バーレーの水遊び
若々しさを保つバーレー ~ 偉大なる母の娘、ここにあり
とくしま動物園のバーレーが亡くなる ~ アンデルマのカザン市動物園における同僚だった彼女の死
札幌・円山動物園のマルルが熊本、ポロロが徳島の動物園に移動が決定 ~ ララの2年サイクル繁殖が継続へ
by polarbearmaniac | 2014-02-04 06:00 | Polarbearology

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