街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ

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ペンザ動物園のベルィ  Photo(C)Пензенский зоопарк

ロシアのソチで開催されている冬季五輪も間もなくそのフィナーレを迎えようとしています。 実はこの大会のマスコットの一つがホッキョクグマであることはご存じとは思いますが、それにちなんでロシア国内のいくつかの動物園でホッキョクグマを中心にしたイベントが行われました。 その一つがヴォルガ河流域の人口約50万人の都市であるペンザの動物園でした。
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このペンザ動物園で飼育されている3歳の雄のホッキョクグマのベルィについては今まで何度か投稿してきました。 ロシア極北のヤマロ・ネネツ自治管区で野生孤児として漁民に保護され、その後はモスクワ動物園を経てペンザ動物園で飼育されています。 ペンザ動物園はロシア最大の石油会社であるロスネフチ社からの援助で新ホッキョクグマ展示場を建設しようとしていることもすでにご紹介しています。 このペンザ動物園ではソチの冬季五輪の開催に合わせてホッキョクグマのイベントが行われ子供たちが集まってソチでの冬季五輪の開催が祝われました。 ホッキョクグマのベルィにもニンジンとお菓子のプレゼントがあったそうです。 参加した子供たちには動物園よりホッキョクグマのマグネットのプレゼントもあったそうです。 そういった様子を伝える地元TV局の映像を2つご紹介しておきます。





ロシアの地方都市の動物園らしい素朴なイベントといったところです。

さて、先週末に札幌に滞在していました時に15日付けの北海道新聞の一面の見出しで、「札幌五輪 招致で調整」 という記事が掲載されていました。 最短で2026年の開催を想定しているようです。 上田市長がソチ冬季五輪の視察で、開催への意欲をさらに強めたという内容でした。 開催が決定すれば当然、国からの財政援助はあるものの、やはり札幌市の費用負担額はかなりなものになるでしょう。 現在の市民、そして次世代への負担も決して軽視できません。 しかし札幌市に税を払っていない私が無責任に言うのもなんですが、実はこれは市民に多くの夢と、そして金では買うことのできない一生忘れ難い思い出を残すものであり、札幌での再びの冬季五輪の開催が実現すれば素晴らしいことになると思います。 以前の投稿にも書きましたが、札幌市民ではなかったこの私ですら1972年の札幌冬季五輪を実際に札幌で体験できた思い出はいまだに忘れ難く鮮やかに心に残っているほどです。

仮に最短で2026年2月に札幌での冬季五輪開催が実現するとすればララは31歳、デナリは32歳ということになりますが、飼育下のホッキョクグマの平均寿命は延びていますから、この2頭はまだ元気でいるだろうと思います。 繁殖ではララの後継者(熊)の世代になっており、アイラは15歳、マルルとポロロは13歳です。 順当に行けばこの3頭のうちの一頭が札幌で繁殖の主役の座にいる可能性は大きいでしょう。 札幌での冬季五輪開催希望の表明は2016年までに行う必要があるそうで、それまでに早く新ホッキョクグマ飼育展示場の建設に着手する必要があるでしょう。 実は次の2018年の冬季五輪は南朝鮮の平昌で開催されることが決定していますが、この平昌と開催を争ったミュンヘンは誘致活動のシンボルにヘラブルン動物園のホッキョクグマであるジョヴァンナを採用していました。 この件については「2018年ミュンヘン冬季五輪の誘致のシンボルはヘラブルン動物園のジョヴァンナ」をご参照下さい。

(資料)
ПензаИнформ (Feb.9 2014 - Зоопарк организовал акцию в поддержу российских спортсменов)
Пенза-пресс (Feb.9 2014 - В пензенском зоопарке белого медведя угостили гигантским «олимпийским» пряником)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
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ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィの新飼育展示場建設にロスネフチ社の援助決定
by polarbearmaniac | 2014-02-21 01:00 | Polarbearology

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