街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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フランス東部、ミュルーズ動物園の新施設「グランノール(L'espace Grand Nord)」 がオープン

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ヴィックスとセシの若年ペア 
Photo(C)Parc zoologique et botanique de Mulhouse

フランス東部アルザス地方の都市であるミュルーズの動物園 (Parc zoologique et botanique de Mulhouse) に、このたびホッキョクグマをはじめとした極地動物を飼育展示する新施設である「グランノール(L'espace Grand Nord)」 が完成し昨日4月2日にオープンとなりました。 総面積は一万平方メートルであり、ホッキョクグマの展示場の平地部分は1000平方メートルあるそうです。 総工費は360万ユーロ(約4億7千万円)だそうで、ここに先日パルミール動物園から帰還した27歳の雌のティナ、そして3歳の雄のヴィックス(オランダ・ロッテルダム動物園生まれ)と同じ3歳の雌のセシ (オランダ・レネンのアウヴェハンス動物園生まれ) の3頭が飼育されるわけです。 この「グランノール」のオープンを伝える France 3 のテレビニュース映像とミュルーズ動物園の公式映像をご覧いただきましょう。







ミュルーズ動物園のホッキョクグマの飼育展示場は、それまでの旧施設がコンクリートで構成されていたのとは反対に、この施設は草地と岩などの自然物が豊富に配置されているそうです。  同園の古くからの常連客も250平方メートルしかなかったコンクリートで囲まれた旧ホッキョクグマ展示場には不快な思いをしていたそうですが、今回の新施設のオープンによる劇的な飼育環境の変化を驚きと喜びを持って見つめていたそうです。 特にコンクリートの地面しか経験していなかったティナが、この新しい展示場の草の上で寝転がる姿を見るのは非常に素晴らしいと感じたようです。
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ヴィックス、セシ、ティナの3頭同居 Photo(C)L'Alsace/Darek Szuster

この新施設について同園、地球温暖化によって危機にさらされる極地の動物たちへの理解を深めてもらうという教育的な効果を前面に打ち出しているようです。 ヴィックスとセシの若年ペアは将来の繁殖が期待されており、このミュルーズ動物園はフランスにおけるホッキョクグマの繁殖基地となる可能性を十分に秘めていると思われます。

(資料)
Parc zoologique et botanique de Mulhouse (Informations sur le zoo – “L'espace Grand Nord est ouvert !”)
Le Figaro (Apr.2 2014 – Nouvel espace nord au zoo de Mulhouse)
Dernières Nouvelles d'Alsace (Apr.2 2014 - Les ours polaires sont de retour)
Charente Libre (Apr.2 2014 - L'espace grand Nord est ouvert au zoo de Mulhouse)
France 3 (Apr.2 2014 - L'Espace Grand Nord est ouvert au zoo de Mulhouse)
AFP (Apr.2 2014 - Le zoo de Mulhouse dédie un nouvel espace au grand Nord)
L'Alsace.fr (Apr.3 2014 - L’espace Grand Nord à Mulhouse, au bonheur des ours et des visiteurs)

(過去関連投稿)
フランス・アルザス地方のミュルーズ動物園の新施設建設計画 ~ 2頭のホッキョクグマの移動について
チェコとフランスにおけるホッキョクグマの搬出入の映像
フランス・ボルドー近郊、パルミール動物園のジュリ逝く ~ 故郷の新施設の完成を待たずに客死
フランス東部 ミュルーズ動物園でのヴィックスとセシの近況 ~ 優先されるオランダの若年個体のペア形成
フランス東部アルザス地方のミュルーズ動物園にパルミール動物園からティナが無事帰還
by polarbearmaniac | 2014-04-03 14:00 | Polarbearology

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